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携帯を忘れた日
電車に乗って、携帯を探していたら見つからない。
ありゃりゃりゃ。これは携帯を家に忘れてしまったな。
すでに電車に乗ってしまったところで、もうどうしようもない。
今日はNO携帯デイとなった。
普段いかに、携帯に頼っているかを実感する。
行こうと思っていた新国立美術館の最寄駅がどこだったか思い出せない。
検索できない。なんとなくうる覚えで、行ってみる。
バス乗り場で、新国立美術館を探してみると、あったあった。
バスの運転手さんに聞くと、このバスで大丈夫というので
ありがたく乗せてもらう。
親切な運転手さんで、最寄のバス停に着いたときに
また教えてくれた。無事に到着。
昨日読んだばかりの本に登場した現代美術のアーティスト
CAI GUOーQIANGさんの作品を見にいく。
火薬の爆発による独自の絵画ってどんな作品なのだろうと
思ったら、これがそういう手法で描かれたものなのかと
圧倒された。
混沌からビッグバン、コントロールできないものから
生まれるもの、圧倒される。
中は写真撮影が許されていて、会場に来ていた人の多くが
たくさん写真を撮っていた。携帯を忘れた私は眼で見るのみ。
でも、いつもより真剣に見ることができたような気もする。
東京の美術館に行くのは久しぶり。
でも、作品からたくさんパワーをもらった。
帰りの電車の中では、米原万里さんの文庫本を読む。
ロシア語通訳として活躍していた彼女の通訳の裏話が
面白い。
携帯を忘れたので、駅に到着する時間を伝えられず
駅まで迎えに来て欲しい連絡ができないので歩いて
帰ろうかと思っていたら、乗り換えの駅で時間があり
公衆電話を探してみる。
改札近くに公衆電話を発見。
なぜか、テレフォンカードを持っていたので
オットの携帯電話に連絡してみる。
出てくれるかなと思ったら、「もしもし」の声。
良かった。最寄駅に到着する時間を伝えたら迎えに来てくれるとのこと。
公衆電話があって良かった。
携帯忘れても、何とかなって過ごせた。
普段、いかに依存しているかを痛感。
便利だけれど、いざ携帯がないと
あたふたするものだ。