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【日向坂46・高本彩花】ポジティブな姿勢が生み出すハッピーオーラ。彼女の変化から見る、自分を変えることの大切さ。

さて、今回は5thシングル『君しか勝たん』で見事2作ぶりに3列目から2列目に返り咲いた1期生・高本彩花をピックアップします。

2021年6月現在、日本テレビ系列のドラマ『声春っ!』でメインキャラクターの一人を務め、TBS系列の朝の帯番組『ラヴィット!』では期間限定のレギュラーに抜擢されるなど、今まさに絶好調の彼女。

2019年から女性ファッション雑誌『JJ』の専属モデルを務め、日向坂46の美容番長とも呼ばれる一方、冠番組で行われたグループの学力テスト企画では毎回下位メンバーに選ばれるなど、おバカキャラとしても知られています。

そんな彼女も今でこそ明るくポジティブな姿を見せてくれていますが、2020年11月3日に更新したブログでは、過去に何度も卒業を考えたことを吐露。今のポジティブな姿にたどり着くまでの道のりが決して平坦ではなかったことを語っています。

■1.櫻坂46・小林由依をも魅了したアイドル

日向坂46の前身グループ『けやき坂46』(以降ひらがなけやき)時代の彼女を見てきた筆者は、高本は実は元々ポジティブで、仲間思いの一面が強い人物だと感じることが多くありました。

たとえばまだひらがなけやきが1期生だけで楽曲を出していた頃。『イマニミテイロ』という楽曲のポジション発表で、同期の佐々木美玲が初めてセンターに選ばれた時、横にいた高本は美玲本人が喜ぶより先に彼女に笑顔を向け、その抜擢を心から喜んでいました。

同様にまだ欅坂46の楽曲をライブで披露していた頃、『手を繋いで帰ろうか』という楽曲で同期の齊藤京子と一緒に会場内を駆け回っていた姿は天真爛漫そのもの。その笑顔は自然とファンを元気付けるポジティブさに溢れていました。

そしてこうした彼女を推しメンとして公言していたのが、当時お姉さん的存在だったグループ・欅坂46(現櫻坂46)の小林由依。サバサバした部分も魅力的と語っており、現在も日向坂46の推しメンとして高本の名前を挙げています。

ザ・テレビジョン 日向坂46・小坂菜緒、欅坂46は「ずっと仲良くしてくださっている、本当に最高の先輩」 2020/09/25

■2.改名で生まれた環境の変化。それは卒業を考えるまでの葛藤に。

櫻坂46のエースから推しメンに選ばれたように、彼女の人気はグループの中でも決して低いものではありませんでした。

2019年の日向坂46への改名と同時に『JJ』の専属モデルに抜擢、1stシングル『キュン』では2列目中央を任されるなど、間違いなく人気メンバーとしての扱いを受けており、3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』まで2列目のポジションを不動のものとしていました。

一方で4thシングル『ソンナコトナイヨ』では初めて最後列となる3列目を経験。この頃には自分に対するバッシングの声も高まっていたと、雑誌『IDOL AND READ 024』のインタビューで彼女自身の口から語られています。

さらに2ndシングル『ドレミソラシド』のプロモーション期間中に収録されたドキュメンタリー番組『セルフ Documentary of 日向坂46』では

「ひらがなくりすます(2018年12月に行われたライブ)はすっごい楽しかった。けど今はその空気がない。」
「あの頃にあった一体感がなくなった。」

と語るなど、少なくとも2019年頃の彼女はグループの活動に対して常に前向きではなかったことが分かります。

そして彼女がこうなった背景の一つとして上げられるのが、日向坂46に改名したことで生まれた急激な環境の変化です。

3期生・上村ひなのをピップアップした記事でも書きましたが、日向坂46は改名を経て第3の坂道グループとなってから、グループ全体が多忙な日々を迎えていました。

立て続けにリリースされるシングルとその振り入れやプロモーション、全国各地のライブ・イベントへの参加。その中で同時並行的に外番組に出演したり、取材を受けたり、握手会を行ったり、高本の場合はそれに加えてモデルの活動が加わったりと、彼女の仕事量は改名前から急激に増加していました。

実際に「何度も卒業を考えた」と語った際のブログでは

それまではお仕事に駆け抜けていた日々で、考えることを忙しいという理由で誤魔化して逃げていましたが

と書かれているように、自分自身をキチンと見つめ直す時間がなかったことが語られています。

一方で筆者は多忙だけが彼女の中に葛藤を生んだとは考えていません。忙しい中で考える時間が限られていたのは事実ですが、それは他のメンバーも同じ。ドキュメンタリー番組でグループ全体に対してネガティブな発言が飛び出したように、どこかまわりや環境に対して上手くいかない理由を求めていたように感じました。

それは彼女のブログの中にある言葉にも表れています。

ある時から自分が変わらなきゃいけないことにずっと気付かないフリをしていたような気がします

このままじゃダメだなぁって分かっているのに、それをずっと理解せず、そしてどうしたらいいのかわからないまま過ごしていた時間が確実にあります

しかし、そんな彼女が大きく変わるきっかけを作ったのが、奇しくも日本中を混乱させたコロナ禍によるステイホーム期間でした。

■3.明確に見えた変化。ポジティブは、自分で創り出すもの。

自分が変われたのはステイホーム期間なんです
自分を見つめ直す時間がたくさんありました

ブログでこう語られているように、昨年は3月に1回目の緊急事態宣言が発令され、ステイホーム期間が生まれました。この間は握手会はもちろん、ライブも中止。一部リモートで番組出演は行っていましたが、日向坂46のメンバーは事実上の活動休止状態となりました。

そしてこの期間中、自分を見つめ直す中で彼女が向き合ったのが、自分を応援してくれるファンの声でした。

緊急事態宣言によりリアルでの接触が控えられる中、この間も唯一メンバーがファンと交流を図れたのが日向坂46の公式アプリ『日向坂46メッセージ』です。

本アプリはメンバー一人ひとりが自分のメッセージを購読しているファンに向けてテキスト・音声・画像・動画を発信できる機能があり、ファンの側も購読しているメンバーに向けてレター(ファンレター)を送れる機能があります。

中でも高本の同期の加藤史帆は2021年2月にNHKで放送された『坂道テレビ』の中で、「アプリ(日向坂46メッセージ)の存在に救われた」「レターを読んですごい元気が出た」と涙ながらに語っており、この機能が多くのメンバーのモチベーションにつながっていたことがわかります。

そして加藤と同じく、このレター機能が自分のあり方に迷っていた高本を励まし、同時に彼女を大きく変えるきっかけになったことが彼女のブログで語られているほか、『IDOL AND READ 024』のインタビューでも「ポジティブは自分で創り出さないといけないと思った」という主旨の発言をしています。(以下はブログの文章を引用)

中途半端だった私にも応援してくれる人がいるのに、自分は応えられていないと思うし、今の自分は応援してもらう価値もないような存在なのに
そんな中でも常にあたたかい言葉をくださるおひさまの皆さんがいて下さるから
私は変わることが出来ました
特にメッセージアプリでの皆さんが送って下さるレターが本当に私を変える力となりました

そしてステイホーム期間が明けてみると、彼女は今まで以上に楽しげな表情で笑う姿が増え、1stアルバム『ひなたざか』のリード曲『アザトカワイイ』では再び3列目だったものの、MVでも歌番組でも、そのポジションを楽しむ姿勢を見せていました。

『IDOL AND READ 024』のインタビューでも「ポジション以上に久美(同期でキャプテンの佐々木久美)が隣にいるから楽しめる」と語っており、この頃には既にまわりや環境に影響されるのではなく、自分自身のポジティブな感情のもとグループの活動に取り組んでいたことが分かります。

そこからの彼女はもうずっと上り坂。2021年3月に開催されたライブ『春の大ユニット祭り!』では、ファン投票の結果、仲の良い同期の東村芽依とユニット『あゃめぃちゃん』を結成し新曲を披露。翌日のライブ『MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭』でも堂々としたパフォーマンスを披露していました。

そして気持も表情も大きく変わった彼女は、2021年5月に発売された5thシングル『君しか勝たん』でついに2列目に返り咲き。ドラマ、帯番組をはじめ多くの外番組に出演し、日向坂46の認知度アップに貢献するグループの主要メンバーとしての活躍を見せており、そのポジティブな姿で多くのファンを元気付けてくれています。


ということで、今回は最近特に魅力マシマシな1期生・高本彩花についてピップアップしてみました。

完全に個人の感想ですが、確かに日向坂46に改名して以降の高本は自分のキャラクターに迷っているような節を感じていました。美容番長、プリセンスキャラ、オードリー若林のひいきメンバーなど、色々なキャラ付けがあったものの、どれも本当の彼女を表す上ではイマイチしっくりきませんでした。

実際一皮むけた彼女を見ると、今のように素直に自分の感情を表現し、その時その時を楽しんでいる姿が一番魅力的で、キャラ付けなんていらなかったのかもしれない、と感じることがよくあります。

5thシングルのヒット祈願でも、入院中のみーぱん(佐々木美玲)に対する愛情の深さが感じられ、かつてのフォーメーション発表の時のような仲間思いな一面が垣間見えました。

まさにひらがな時代の良いところと、日向坂で培った良いところを掛け合わせた状態が今の高本彩花。アイドルとしても一人の人間としても、本当に魅力的な姿を見せてくれています。


ということで、今回の記事はこれまで!

最後までお読みいただきありがとうございました。


#13.ポジティブは、自分で創り出すもの。



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