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夢想を言葉として拾うに際して、始まりの一文と終わりの一文だけという制約

物語を書くとき、人によっていろんなやりかたがあると思うのですが、この最初と最後の一文だけというお題は非常に悩みました。

というのも、わたしが何か書くときはだいたい何かパっと思いついたら、筆のすすむまま、気の向くまま書いていくうちにラストが決まっていくタイプなので『どうしようかな…』と悩んだ挙句、とりあえず詩を書くときのように頭に浮かんだ映像で次の二文を選びました。

始まりの一文

ひらひらと舞い落ちる粉雪は、彼女の悲しみを、そして男性の絶望を静かに見つめながら、二人の距離を次第に遠ざけていった。

終わりの一文

ひらひらと舞い落ちる桜の花びらは、彼女の頬をピンク色に染めながら、二人の距離を次第に近づけていった。

それからしばらくして別のお題のときにこの二文が自然と繋がっていくわけですが、それが不思議な感覚で、こういう切り口でたまにやってみるのも面白いなとそのとき思いました。

あなたなら、どんな二文を考えますか?

#レイチェル #例えば貴方だけが知る物語があったとして

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