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【思い出】海外で観たライブ
本日は、昔、私が運営しておりました個人サイトのエッセイをご紹介させていただきます。昨年の騒動を、ハラハラしながら見守っていたものの1人です。色々な方面でセンシティブな話題でしたから、否定派の方や興味のない方は、そっと閉じていただいて。
もしくは、「自分の推しが滞在中の海外にやってきた喜びの部分」のみを切り取っていただいくと、嬉しく思います。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2003年2月20日木曜日、世界をはばたくコーネリアスがやってきました、オーストラリアに。開催地はブリスベン・シドニー・メルボルンの3ヶ所。
この時ほど「ここがブリスベンに近くて良かった!」と思ったことはありません。2月といえばブドウの収穫真っ盛りで、夫は毎日朝早くから遅くまでブドウと格闘している時期。私は膝を正し、このライブに行かせて欲しいとお願いしたのでした。
(注・我が家は2003-2004年あたりが一番貧乏でした)
コーネリアスは私のfavorite artistのひとり。かれこれ中学生の時からのファンで、ライブにも何度か足を運んでいる。しかし気づいてみれば、前回のライブからはや8年近く経過しているではないか!
時の流れの速さに少し戸惑いながらも、早めに帰宅して最寄り駅へと向かいました。
降車駅はシティの次の「ブルンスウィック・ストリート駅」。中華街が近く、中国語の表示も多い。日本のライブに慣れている私は、開場時間の20時前には皆待っているものと思い、団体さんにくっついて歩いていった。日本なら会場へ向かうだろう雰囲気を持つ若者オージーは、普通にレストランへと消えていく。
焦る…
住所しか持っていないのだ。駅に面した通りにあるはずの会場がわからない。
場所は「The Arena Ent Complex」
どんどん怪しい雰囲気になる。
逢魔ヶ時なのも、私をチキンにさせる。
怪しいおじさんが立つタトゥー屋さんが見える。
会場であるはずの場所はただの壁しかない。
しかし番地はあっているし、中から音楽も聞こえる。
何度か付近をふらふらしていると、日本人の女の子を見つけた。彼女も場所がわからず困っているという。
仕方がないので、二人で待つ。オージーの女の子もふえ、少しずつ人が集まりだした。時間はもうすぐ開場の20時。
本当にここで良いのか?
結局、時間前に集まっていたのは10人を少し超えたくらい。
壁が取り外された。
あらまあ、しゃれたクラブが出現。
厳重な年齢チェックをパスし(カメラ、レコーダーなどは持ちこめたらしい)中に入る。2階席もある会場は広かった。
物販のお姉さんと話す。
彼女も岐阜出身らしい。そして、前座のバンドが21時から、コーネリアスは22時半からです、というとんでもない情報を入手。
開場を一緒に待っていた女の子はとたんに焦り出す。GCから来ていて、週末結婚するという彼女は終電までに帰らなければいけない。
もちろん私も。
一旦中に入ったら22時までは出られないと、セキュリティーのごっついオネエサマに言われ、前座バンドを観る事にした。
前座バンドのガーリングという男性二人組のその人は、確か物販コーナーでファンの子に挨拶のキスをして喜ばせていた。演奏はなかなか良くって、このライブ以降、MTVでもちょくちょく見かけたな。特にボーカルじゃない人の動きが、トリビュートという曲を歌うJack Blackに似ていて、小山田君もビデオを回していたっけ。
GC行きの終電は23時半。私の電車は23時58分。
どうやら時間との戦いになりそう。「ブリスベンのダチん家に泊る」という男の子が恨めしい。
しかし、私は負けない(何が)!
最前列で、中央ではなかったものの、ベースの堀江君の前をキープし、楽しませていただきました(カジ君のライブでは、鍵盤を叩きながら座ったまんまでジャンプするという技を見せてくれた彼ですが、弦をつま弾く姿もかっこいい)。
ギターはペイトこと、元ブリッジの大橋くん。ドラムがあらきゆうこさん(残念ながら、私の場所からは死角だった)。
来る前は、日本人だらけのライブになるのかなと思っていたけど、とんでもない、ほとんどオージーばかり。しかも皆時間を知っていたかのように、ちょうど良い時間に集まってくるではないか。
日本の、例えば名古屋パルコの階段でクアトロの開場時間を待つなんていうのとは全く違うこのシステムは、オージー風なのか、この会場だからなのか???
「"point" again!」
「cornelius!」
というオージーの掛け声が響く中、演奏は続く。後ろのスクリーンに映し出される映像も素敵。
最前列なのに携帯に出ちゃってる日本人の男の子の存在だけが嫌でしたが、盛り上がって終了。時間は23時45分くらい。GCの彼女はさすがに途中で帰ってしまった。結婚式3日前じゃあ、帰るよね。 私も、物販のお姉さんに別れを告げ、我が家へと急ぐのでした。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
最近は、自分の意見を口から発することがどんどん苦手になってきました。なんとかしたいのですが、文章でも、この頃のほうが本名丸出しにもかかわらず軽やかに書けていたような気がしてしまって。
ちょっと自分に喝を入れがてら、なつかしの文章を掲載させていただきました。ちなみにトップ画像も、自分のみんフォトを使うという、荒技です!
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![ひなた とりこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58409316/profile_87b4c927d57cce215d9f34032d3f44b5.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)