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文学フリマで本を販売するまで_編集編


柴犬庵が初めて出店した文学フリマは、2023年の「文学フリマ広島5」でした。
柴野はお客側として前年の大阪を見に行ったことはあったのですが、出店は初めてでものすごくドキドキしながらお邪魔しました。

今回は初めて本を作った苦労話(?)を書こうと思います。
ものすごく荒い内容なので、あまり参考にはならないと思います。申し訳なし…。

印刷所を決める

いわゆる同人誌を作るのは初めてでした。
wordに本文を入れて少しいじるぐらいかなと考えていたのは、完全に考えが甘かったです。
まず、印刷所を決めました。度々、文学フリマで購入した本の奥付に記載のあった「ちょ古っ都印刷工房」さんを利用することにしました。こちらは1冊からの注文が可能であり、融通が利きやすそうだったこと。そして何といっても価格の安さで決めました。

印刷所比較

こちらは当時印刷所の値段の比較のため作成したリストの抜粋です。見にくくてすみません…。大体同じ条件です。
数字の単位は円です。つまり、A社は5部刷るのに5600円かかります。そこがちょ古っ都印刷工房さんでは当時2470円。ここへ送料がかかるのですが、かなり割安です。(オプションのつけ方で値段は上下します)
売れるかどうかも分からない私たちは、ここに即決しました。

wordの体裁を整える

次に、実際にwordの体裁を整えました。ちょ古っ都印刷工房さんではPDFでの入稿が可能です。そのためwordで中身を作成し、PDFに変換することにしました。
このフォーマット作成が本当に苦労しました。文字の大きさ、1ページ当たりの文字数、列数。また本にはノドと呼ばれる部分があります。本を開いた際の内側の部分です。厚めの本の場合、ここを広めにとらないと文字が内側に巻き込まれて読めなくなってしまいます。
ヘッダーには頁数とサブタイトルの入力、下のフッターの幅設定、更にルビの打ち方から実際にpdfに変換した場合の見え方まで。wordに慣れていない柴野は、下手をすると休日に5時間以上Googleに張り付いて調べ回っていました…。効率悪。
加えて一ページ目の表題、目次、奥付…。原稿以外にもやることが山ほどありました。

今より効率が悪かったのですが、当時はこんな感じでwordの区切りをつけ、1件ずつPDFに変換していました。

そして奥付には、QRコードを貼り付けました。ここからGoogleフォームに飛び、簡単なアンケートに答えられるようにしました。(今のところ受け取ったことはないです泣)
いつか誰かが答えてくれると嬉しいなあ…。

画像を用意する

表紙や中表紙は白鳩と分担し、自分の作品のものは自分で作ることにしました。(主に金銭的な理由で)発注するのでなく、自分で何とかしようと自然に決まりました。
柴犬庵がちょ古っ都印刷工房さんを選んだ理由の一つが、PDF形式で表紙も入稿できるというところ。拡張子「ai(イラストレーターのもの)」などのファイルでないと受けられないという印刷会社さんばかりだったので、有難い点です。
柴野は「写真AC」や「いらすとAC」で無料の素材を探し、「Canva」というPCアプリ(スマホでも可)を使って表紙を作りました。普段の投稿サイトでの表紙もここで用意していたので、今回も使用することにしました。
白鳩は「同人誌表紙メーカー」を使っていたそうです。画質は低めでしたが、柴野が自分でデザインしたものより遥かにこなれた感じの仕上がりでした (;'ω')

同人誌表紙メーカーで作成した表紙

しかし柴野は絵の作成で大きな過ちを犯していたのです。それは入稿時に判明します。

PDFの結合~入稿

入稿するには、作品を1つのPDFファイルにする必要があります。
PDFの結合は、全ての個別PDFファイルをブラウザ上にアップして結合しました。
「PDF 結合」などでGoogle検索すると、ブラウザでファイル同士を結合するページが出て来ます。無料のacrobatしか持っていないため、重宝しています。(しかしオンラインにアップロードするので、漏洩に関して少々の不安はあります…)お金のある方は、手元のアプリで結合するのが一番だと思います。

地獄はまだ続きました。
読み直してミスを見つけた場合、該当のwordファイルを修正し、PDFに変換し、一から結合し直す…という作業が発生したのです。
誤字脱字は気を抜くと目の前にさり気なく現れます。そして見直すたびに直したい箇所が出て来ます。地獄のループです。
拘りすぎると永遠に終わらないことを悟ったので、ある程度のところで切り上げました…。

1本のPDFファイルが完成し、ようやく入稿です。
ちょ古っ都印刷工房さんでは、注文してから商品を受け取るまでの日数を選べます。
最短は翌日コース、最長で10日コースです。言わずもがな、日数をかけるほど、値段は安くなります。金欠の柴犬庵はもちろん10日コースを選びます。
印刷紙の色や厚さ、表紙のオプションなどを選択し、ドキドキの入稿タイムです。まずはPDFの入稿。

そしてエラー!!!(´;ω;`)

イラストに疎い柴野は、表紙や中表紙のサイズという概念がすっかり抜けていたのでした。サイズが巨大すぎて画像の一部しか映らないことが判明。あわわわ。
本文と同じwordファイルに画像を貼り付け、PDF変換することでサイズが中身と一致し、改めてファイルを作成…。この時は4冊を予定していたので、全てやり直し。とほほ…。
そしてようやく完成したもので、ドキドキの再入稿。ちょ古っ都印刷工房さんでは、表紙と背表紙、裏表紙のプレビューを見ることができます。今回は特に問題なさそう。

というわけでファイルを入稿し、ATMに走って入金を終え、無事に発注が完了したのでした。長かった…本当に長かった…。

終わりに

地獄の作業!!!という書き方をしましたが、慣れのある方はもっと早くできると思います。もっと上手いやり方がたくさんあると思います。なにしろ、一度テンプレートを作ってやり方を学んでしまえば、後はそれに準じるだけで次からはOKなのです。

あまり参考にならない記事でしたが、作業に関する質問や、他の方法などがあればコメントいただけると嬉しいです。
お読みくださりありがとうございました!(*´ω`)

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