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♯53 『夢をかなえるゾウ』で習慣力をみにつける

みなさんは『夢をかなえるゾウ』という作品をご存じでしょうか?

水野敬也さんの作品で、2007年の刊行から累計460万部を売り上げた驚異の自己啓発小説です。

大まかなストーリーは、冴えない主人公「僕」の元に、突然「ガネーシャ」というゾウの頭をしたこてこての関西弁をしゃべる神様が現れ、
半信半疑ながらも、ガネーシャが出す「課題」を毎日こなしていくことで、少しずつ夢に近づいていく… というもの。


一般的な自己啓発本って、内容が抽象的すぎて実際の行動に落とし込むのが難しかったりしますが、『夢をかなえるゾウ』では、
「靴を磨く」
「トイレ掃除をする」
など、これ以上ないほど具体的に「これをやれ!」と示してくれるので、実践しやすいのが特長です。

何を隠そう、私も本書の内容に感化され、ガネーシャの課題に取り組んだ一人です。
全部で29個ある課題をすべて実行することはできませんでしたが、それでも確実に、人生にいい影響を与えてくれた本といえます。

特に、現在でも役に立っているのは「習慣化」に関する教えです。
一部を引用してご紹介します。

一日は二十四時間やろ。これは誰にでも与えられた平等な器や。で、今、自分の器はんぱんに詰まってるわけやな。(中略) その器にこれから新しいもん入れようとしても入れられへんやろ。もうぱんぱんやねんから。さてここで質問や。そんなぱんぱんな状態から新しい生活を手に入れよう思たらどうしたらええ?」 「何かをやめて時間をつくる?」 「そのとおりや。『捨てる』とも言えるな。そうやってぱんぱんに入った器から何かを外に出すんや。そうしたら空いた場所に新しいなにかが入ってくる。(下略)」

水野敬也著『夢をかなえるゾウ』株式会社飛鳥新社(2007年)
※現在、発行元が文響社に変わり『夢をかなえるゾウ1』として販売

一日は24時間。何かを始めるためには、何かをやめなければならない―。

言われてみれば確かにその通りなのですが、「何かを始めよう」と気分が上っているときに「ではその分、何をやめようか?」と冷静に考えられる人ってそんなに多くないと思います。

なにかを始めたいと思った段階で、
「いつやるのか?」
「時間をどうやってつくるのか?」
と考えるくせが付いたことは、自分の中で大きな収穫でした。

また、継続しやすい「環境」を作ることの大切さも、『夢をかなえるゾウ』から教わりました。

テレビを絶つことを決意した「僕」に、ガネーシャは「意識」を変えるだけではだめだと、次のように言います。

「テレビのコンセント抜いたら、テレビ見たくなっても、一度立ち止まるやろ。そしたら今までよりテレビ見んようになる可能性は、ほんの少しだけやけど、高くなるやろ。(中略)自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らなあかんということや。ただ決めるだけか、具体的な行動に移すか。それによって生まれる結果は全く違ってくるんやで」

このように、『夢をかなえるゾウ』には、成功の土台となる考え方・知恵が詰まっています。

しかも、コメディー?と思ってしまうくらい、くだらなくて笑えるのもいいところ。単純にストーリーが面白いので、「自己啓発」と肩ひじ張らずに楽しめると思います。

別のブログで詳しい紹介記事も書いていますので、興味をもっていただけた方は、こちらもぜひ読んでみて下さい。↓↓


最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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