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「働きながら子育て」を見越してやっておいてよかったこと
夫と婚約していた9年程前、その後の子育てを見据えて「やっておいてよかったこと」があります。
それは、地元への引っ越しです。
私は新卒で東京 (23区外) の病院に就職し、そこで夫と出会い、結婚することになるのですが、 2人で将来について話し合った時、東京で子育てするのは "無理ゲー" なんじゃないか?という結論に至りました。
第一に、預け先である保育園の確保がとてつもなく大変です。
一応、病院に併設された託児所はあったのですが、ものすごく狭くて日当たりの悪い部屋に、小さな園児たちが押し込まれていて、思わず家畜小屋を連想してしまうような環境。
ぜったい、ここには預けたくない…。
ということで、保活の第一歩として先輩ママへの情報収集をしたのですが、あまりの過酷さに、もうその時点でイヤになってしまいました (笑)
夫も私も地方の出身だから、近くに育児を頼れるような親族もいません。
そこで思い切って、私の実家がある北関東地方にUターンすることを決めました。
夫婦ともに転職活動をすることになり、かなり勇気のいる決断でしたが、振り返ってみると、人生の分岐点となる良い判断だったと思います。
転職活動をするにあたって、なによりも重視したのは立地です。
私の実家から、車で5分もかからないところに総合病院があったので、そこ にうまく雇ってもらうことができました。
それに合わせて、職場にも実家にも10分程度で行けるところにアパートを借りました。
実家の父母と一緒に住むという選択肢もあったのですが、"スープの冷めない距離" とはよく言いますし、車で10分くらいが私たちにとっては、ちょうどいい距離感です。
息子を出産し、本格的に預け先を探す頃には、今よりも保育園に空きがあったこともあり、一時的に職場の託児所を利用したものの、第一希望の公立保育所に入園することができました。
結果として、私の職場・実家・アパート・保育園が車で15分圏内に収まるという、子育てにはこれ以上ない好条件を整えることができました。
運よく今の職場に雇ってもらえたことも、希望する保育園に入園できたことも、そもそも想定通りに子どもを授かれたことも、ラッキーという他ないし、結果オーライだったから「良かった」と思うのかもしれません。
でも、もしあの時、実家の近くに引っ越していなかったら、私はとっくの昔にワーママをやめていたと思います。
なにせ、こんなに条件を整えて、実家の母にも頼っているにも関わらず、やはり働きながら子育てするのはめちゃくちゃ大変だったから。
精神的にも身体的にも、かなり追い詰められていた時期もありました。
だいぶ落ち着いてきた今でも、現在進行形で働き方に迷っているくらいなのです。
転職や転勤が難しく、引っ越しという選択肢が現実的ではない人も多いと思いますが、自分が子育てしやすい環境を想像してみて、
「ここではなさそう…」
と感じるのなら、思い切って環境をガラッと変えてしまうのも、一つの手ではないでしょうか?
ちなみに私は、数年前に同じ法人の中で勤務先を変えてもらったこともあります。
これに関しても希望を出したからといって、それが通るとも限りませんが、 子育てに仕事に追われ、自分をすり減らさないためには、
" 利用できるものは、全部利用してやる"
くらいの強かさも、時には必要ではないかと思います。