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【支援する】兵庫県淡路島の福祉を見て

おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
もっと気持ちよく働いて、明日の自分にワクワクしよう!」がコンセプト。
このままでいいのかな〜なんてモヤっとする毎日から、ワクワクする毎日へ。
障害者福祉の現場から、時々ヨガの視点から、生きやすくなるための気づきをお届けしています。


◇兵庫県淡路島の福祉

今日のテーマは、研修での学びです。
10月8日〜9日の2日間かけて、会社の研修として兵庫県淡路島に行ってきました。
静岡県を始発で出発し、神戸からバスに乗って1時間弱。
明石海峡大橋を渡ってやっと到着した頃には、すでに疲労感が漂っていました。

旅に行くためには体力も重要だな、なんて当たり前のことに気がついた出張でした。

今回の研修の目的は、淡路島と神戸市内にある医療・福祉施設の視察です。
わたしが働く法人は、東は東京、西は鹿児島まで施設を持っています。
その中でも、県を跨いで異動する職員は幹部クラスに限られます。

他地域でどのような取り組みをしているのか?
何が課題で、その課題に対してどう対策しているのか?

わたしのような限られた地域で働く職員は、何をせずとも視野が狭まり、目の前にある施設のことしか考えられなくなってしまいがちです。

今回の研修では、視野広く「これからどんな施設にしていきたいか?」を考えるきっかけにしたいと思って参加してきました。

◇印象的だった学びについて

※具体的にどの施設を視察したのかは、勤務先の特定や見学先へのご迷惑になってはいけないので控えます。
施設の種類だけ述べさせていただきます。
曖昧な表現が多くなるかもしれませんが、ご了承ください。

今回見学させていただいたのは、特別養護老人ホーム、デイサービス、病院、障害者グループホーム、障害者就労支援事業所と生活介護、障害者入所施設です。

まず、それぞれの施設で感じたことと、どの施設でも共通して感じたことがあります。



・共通の学び

①施設の生い立ちをもとに、これからの姿を考えていること
②施設としての選択一つ一つに根拠があること
③職員一人一人に主体性があること

・施設ごとの学び

リスクとの向き合い方に曖昧さがない@特別養護老人ホーム
何をするための施設なのか、自覚して運営している@デイサービス
上司が職員を重要視することで生まれる距離感@病院
地域資源と法人運営の関連性@病院
入院生活と、入所施設での地域生活@障害者入所施設
受託より自社製品@就労支援事業所

・感想

「限られた資源の中で細々と福祉をする地域」という印象を持っていたが、全くである。
ニーズにあふれた、これからいくらでも事業を広げられそうな地域だったこと。
介護ロボットやアプリケーションをどんどん活用して、ニーズに応えようとしている姿が印象的だった。

②狭い地域の中で、福祉施設が受け入れられるのか?
NIMBY(Not in my backyard=建てても良いけど、我が家の裏庭には建てないで)的な空気で、施設を運営するのは大変なんじゃないか?と思っていた。

実際には、そういった声も強かったのも事実。
しかし最後は「いずれ自分たちにも必要になる資源だから」と歓迎される。
この住民一人一人の「当事者意識」が、これからの地域福祉には重要な視点だと感じた。



それぞれ一つずつ詳しくお話ししたいところですが、いくつかの記事に分けてかきたいと思います。
まず今日は、共通して感じたことの①「施設の生い立ちからこれからの姿を考える」について。

わたしは今まで何度も、「これからどうしていきたいのか?」という疑問について考えてきました。
自分の人生について、キャリアについてもそう。
もちろん、わたしが働く施設についてもです。
色々なことに対して「これからどうしていきたいのか?」を考える時に、みていたのは”今”と”未来”の2つでした。

今、このような状況である。
そして、これからこんなことをしていきたい。
では、これからどうするか?

こんな考えで施設やキャリアや人生について考えてきたわけですが、今回の研修でもう一つ視野が広まりました。

その新しい視点というのが、”過去”です。

今回の研修では、各施設の生い立ちから学ぶことができました。

この施設ができる前、地域はこんな状況だった。
→そんな地域の中では、こんなニーズがあったけど解決できていなかった。
→そのニーズを解決するために、この施設の原型を建てた。
→そのうち、こんなふうにニーズが変化してきたり、トラブルが起きたりした。
→こんなトラブルにはこんな対策を、こんな新しいニーズにはこんなサービスを・・・としているうちに、今の施設になった。

このような「施設のライフストーリー」を学んだ上で
「じゃあ、これからどうする?」とあらためて考えると、過去の視点を持っていなかった時に出てきた答えとは全然違う解を持っていることに気がつきます。

この過去の視点を持たずにこれからの姿を考えてしまうと、今まで協力してきてくれた地域住民や職員との間に「心の溝」が生まれてしまいます。

過去を知り、今を見て、未来を考える思考プロセス。
今回の淡路島研修で一番強く印象に残った学びです。

あらためて「なぜ今の形になったのか?」という問いかけは、施設運営でも業務一つでも、見方を変えることに役立ちます。
早速、今日からの業務や支援で意識していこうと思います。

ということで、簡単に淡路島研修での学びをまとめつつ、一つだけ紹介させていただきました。
これからしばらくこの内容で引き続き執筆していきます。
どうぞお付き合いください💐


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