いつもの道でしゃがんでみる。足元に、学びたいことを見つけました
朝のランニング散歩で、すずらんを見つけました。
風が吹くたびにチリンと鳴りそうな、小さなかわいいお花。住宅街の端っこで、静かに咲いていました。
そんなすずらんですが、毒があるって知っていましたか?お部屋に飾るのも危ないのだそうです。たしかに、お花屋さんで見たことないですもんね。
私が知っていることは全ての中のほんのわずかで、すずらんがここに咲いているのも、毒があるのも知らない。
でも、それが希望に感じる今日この頃です。
だって、毎週末どこか有名なカフェに行かなくても、遠いオフィスに行って大きな何かについて考えなくても、十分ここに、私がもっと勉強してみたいことはあるんですから。
いつもの家や散歩道には何もなくて退屈だって思っていたけれど、こんなにも知らない世界はあるんだって気がつくと、なぜだか安心します。
ここ最近、私の興味は一直線に自然に向いています。これまでもそうだったけれど、都心に出ることが少なくなったり家にいる時間が長くなったりしている今、改めて人間と自然の関係性を見つめ直してみたくなっているのだと思います。
パーマカルチャーについて勉強したり、レヴィ・ストロースの『野生の思考』を読んだりしているうちに、毎日の散歩でもどんな草花が足元に咲いているのかにとても惹かれるようになりました。
木のお医者さん
つい最近「樹木医」というお医者さんがいることを知って、なんて素敵なお仕事だろうと思いました。
木のお医者さん。
絵本に出てきそうなくらい、現実の資本主義的な社会では見つけられなさそうな名前です。木を人間みたいに同じように扱って、大事に長生きできるようにしてあげるなんて、私が木だったらちょっとうれしいな。
木のお医者さんになるということは、その周辺の環境についてもよく知ることであり、その環境の中にいる人間についてもよく研究することになるのだと思うと、わくわくしてしまいます。
コロナによって、私も大きく目線を変えさせられています。
遠くを見すぎて辛くなった時は、足元をみて小さな草花に目線を合わせてみると、なぜだか安心します。
小さな草花も私たちも、本当に奇跡のような存在だなあと感じながら、風に吹かれる時間を味わう日々を大切にしようと思います。