インフラ整備こそ国力を高める礎です。
今回は、『インフラ整備こそ国力を高める礎です。』このことについて深掘りしたいと思います。
ここで指す「国力」とは、「軍事力」などではなく、国民の「安全」「安心」「快適」「豊かさ」などを指します。
国民が上述の事を感じている国は、総じてインフラが整っています。
または多くの国が、インフラ整備を充実させることで国力向上を目指しています。
具体的に言うと、
「道路網を整備し、人流や物流を円滑にする。」
「上下水道、電線、情報通信網を整備し、生活を支える。」
「港や空港をつくることで、世界と貿易が可能になる。」
「貯水ダムや砂防ダムをつくり、万が一に備える。」
「高速鉄道や高速道路をつくり、より高いレベルや快適性を目指す。」
「雪が降れば、深夜のうちに除雪作業を行う。」
「道路等のインフラを日常点検し、維持修繕を行う。」
など、あげていけば切りがないぐらい、多くの仕事や努力があってインフラ整備は成り立っています。
わが国日本は、インフラ整備の達成状況やその質において、世界一といって良いと思います。
しかし、日々そこに暮らしていると、そのことが当たり前となり、恩恵を感じなくなります。
私の造語で恐縮ですが、それを「インフラ平和ボケ状態」と呼んでいます。
悲しいことに現在戦争をしている国があります。
その攻撃対象となるのは、決まって重要な道路や発電所などのインフラ設備です。
国力を低下させるために最も有効であると判断されるが故です。
戦争はあってはなりませんが、地震などの自然災害は予告なく突然起こり、インフラを容赦なく破壊します。
東日本大震災における壊滅的な状況において、わが国の土木力はそれを約10年で復興に導きました。
これを長いと評する人も多くおり、本当に残念に思いました。
もっと土木について理解して欲しいと思います。
他国なら絶対に出来ないことです。
そして、現在インフラ整備の担い手不足が深刻です。
私の勤務校土木科においても、学ぶ生徒は定員の約半数の状況です。
「国力」が低下してからではそれを復興するのに10年以上を要します。
どうかこのことを多くの国民にご理解いただきたいと強く感じます。
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