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結果と過程どちらが重要?

 「優勝は出来なかったけどよく頑張った。結果よりもその過程を大事にして欲しい。」
 「結果が全てではありません。そこに向かって努力したことこそ重要です。」 
 よく耳にする言葉ではないでしょうか?
 これに対してこう思ったことはないですか?
 「結果が出なければ意味がない。結果を手に入れたくて努力してきたのだから。」

 結論から申し上げます。「結果(result)」と「過程(process)」はどちらも重要ですが、その比率は事柄によって変わります(後述)。
 そして、もう一つ最重要な要素があります。
 それは、「目標(target)」です。
 それが明確でない人ほど、ピント外れな過程(process)を経て、残念な結果(result)に至ってしまい、先のような疑問を呈することになります。

 具体的に話します。

1 結果(result)が重要な事例

(1)会計の仕事
 予算に対していくらお金を使い、残額はいくらで、根拠書類との整合性も取れていることが当たり前の仕事。
(2)運転の仕事
 バスや電車、飛行機、船舶などを安全に運行する。事故が起きなくて当たり前の仕事。
 その他にも多々ありますが、これらは万が一ミスが生じたとき、「ごめんなさい」では済まされないことが殆どです。
 最悪、失職につながることもあります。

2 過程(process)が重要な事例

(1)進学や就職
 東大を目指して日々受験勉強に取り組んだ。結果は不合格で、第2志望の大学に進学することとした。しかし、受験勉強に取り組んだ日々はとても充実し、有意義なものであった。
(2)医療の仕事
 末期ガンを患って入院していたが治療も及ばず他界した。病院スタッフの献身的なサポートに感謝したい。
 などです。これらは、「結果(result)」が望まないものであったとしても、そこに至るまでの過程に対する「満足」や「感謝」が生じています

 では、人生においてこれらをどう捉えていくことが良いのか。
 私見になりますが述べてみます。

 最重要なことは「目標(target)」を明確に持つことです。
 人は、目標に対して行動し、その結果が生じます。
 すなわち、人間は目標に対しての行動しかしないのです。
 例えば、スポーツをする者が、「オリンピックで金メダルを取りたい」と目標を立てるのと、「生涯スポーツとして楽しみたい」と思うのでは、それに向けた練習が同じはずはありません。
 ただ、言いたいのは、その目標のどちらが優れているということは全くないのです。
 ですから、目標(target)を自身がしっかり定め、それに向けた過程(process)を経て、結果(result)を得ていく事こそ重要です。
 だからこそ、その過程(process)に満足感が得られるのだと思います。

 目標(target)がない、または他人に決めてもらって、ただがむしゃらに行動しているのでは、良い結果(result)が得られるわけがありません。
 逆にストレスや虚無感を味わうだけです。

 自身の様々な活動や行動に「満足感」が得られる日々でありたいものです。

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