見出し画像

コーヒーと水

今回は、コーヒーと水についてお話しします。

コーヒーは、約99%が水でできています。

美味しいコーヒー選びも大切ですが、同じくらい水選びも大切。

コーヒーを美味しく淹れる為にどんな水を選べばいいのか?

順にお伝えしていきます♩

◎硬水と軟水

皆さんご存知の通り、水には硬水軟水があります。

硬水と軟水は硬度により分けられています。

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が0~60mg/l 未満を「軟水」、60~120mg/l 未満を「中程度の軟水」、120~180mg/l 未満を「硬水」、180mg/l以上を「非常な硬水」といいます。(エビアン|ミネラル量と水の硬度、硬水と軟水の違い 最終閲覧日:2020.9.14)


色んなミネラルウォーターが売られていますが、軟水が飲みやすく、硬水は少し飲みにくかったりしますよね。

このミネラル量が、コーヒーの味にもとても影響するのです。


コーヒー本来の味を感じることができるという点で、

コーヒーの抽出には軟水の方がおすすめです。

飲料水に含まれるミネラルには、カルシウムやマグネシウムの他に、鉄やマンガンなどがあり、

コーヒーには、鉄とマンガンの含有量が少ないほうが良いとされています。

特に鉄分は、コーヒーの成分であるタンニンと結合して風味が損なわれ、

苦味が強いコーヒーになります。

画像1

また、水の硬度は

水の硬度=(カルシウムイオンの量×2.5)+(マグネシウムイオンの量×4.1)

の計算式で表しており、

カルシウムよりもマグネシウムの量が多いと苦味が増すので、

それぞれのバランスも大事なのです。

◎水道水でコーヒーを淹れる

日本の水道水は、地域差はありますが一般的には軟水と言われています。

カルキ臭が気になる、、という方もおられるかと思いますが、

少しの工夫で水道水でも美味しく淹れることができます。

画像2

①水から沸かした湯を使う

→二酸化炭素が残っている方が良いので、瞬間湯沸かし器や長時間煮沸したものは避けます。煮沸することで、ある程度のカルキ臭も取り除くことができます。

②朝、最初に蛇口から出る水は使わない

→最初に出てくる水は前日から蛇口に溜まっている水なので、しばらく出した後の水を使いましょう!


◎抽出温度

以前、ハンドドリップのレシピでも紹介しましたが、

抽出時の湯の温度は、hinata coffee的には80〜85度がおすすめです。


抽出温度の違いで、コーヒーの味わいにも違いが出てきます。

高い温度→苦味が強いコーヒーになり、高すぎると適温では溶け出しにくい雑味もしっかり抽出されてしまいます。
低い温度→酸味が強いコーヒーになり、低すぎると苦味が感じにくくなります。

これを利用して、苦味をしっかり出したい場合には高温で、苦味を抑えて飲みたい場合は低温で、

自分自身の好みに合わせた抽出温度を見つけるのも良いかと思います♩


◎まとめ

*軟水の方がコーヒー本来の味を感じれる為おすすめ
*硬水は苦味が強いコーヒーになる
*水道水でもOK!でも、沸かしすぎた湯や朝一番の蛇口の水は使わない。
*抽出温度にもこだわってみる♩


コーヒー豆や抽出器具にこだわりを持つ事もとても大切ですが、

コーヒーを淹れる際に使用する水にもこだわりを持ってみましょう!


参考文献:日本スペシャルティコーヒー協会|COFFEE MEISTER TRAINING COURSE TEXT BOOK


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?