世にも奇妙な物語に迷い込む
2013年の瀬戸内芸術祭の島旅。青春18きっぷで名古屋から高松へ。
高松を拠点に、初日に女木島、2日目は男木島、3日目には讃岐うどんツアーと3日間を過ごして、豊島で島泊。
どこまでも続く、青。。。
豊島では初の民泊(一般のお宅に泊まること)をして、4日目の朝、名古屋コーチンのタマゴを収穫&採れたてタマゴのタマゴかけご飯を体験。
ふたりでこんな立派なお部屋に宿泊。お母さん曰く、5~8名くらい充分泊まれるので、ぜひ大勢でどうぞ、とのこと。
朝ごはんも食べてホッと一息。
お母さんから、レンタカーを勧められました。
向かいのガソリンスタンドで借りれば、破格だとのこと。確か、半日2,000円くらいだったような。。。(うろ覚え)。お母さんがガソリンスタンドに話をしに行く間、私たちは近所のアートスポットを観に行くことに。
今回は、豊島でのアート&摩訶不思議体験の写真&絵日記です。
横尾ワールド全開!~豊島横尾館
最初に向かったのは、「豊島横尾館」。現代アーティストの横尾忠則さんの美術館です。オットが横尾ファンで、今までにも何度か横尾さんの展示には足を運んだのですが、さすがこの美術館は横尾ワールドの集大成!という感じでした。
豊島横尾館は建物もオシャレ!!
壁面ガラスにユニークな加工が施されていました。
ほら、こんな風に3D写真みたいに撮れるの!
アートなカフェでひと休み~イル ヴェント
次に向かったのがここ、イル ヴェント。
ドイツのアーティスト、トビアス・レーベルガーが空き家を改装してつくった 「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」というアート作品の中にオープンしたカフェ。
今回の旅も撮影は宮田雄平。
入り口からアート♡エッシャーみたい。
キャッシャーや階段も幾何学的すぎて、目が回る~~。
名物のミルクプリンをいただきました。
お茶を飲む空間もアート。
空に近い場所へ
民泊したYさん宅に戻ると、向かいのガソリンスタンドにレンタカーが用意されていました。いわゆるライトバン。破格なのもナットク。
だって、窓をぐるぐる回して開けるやつなんだもん(笑)
えーと、今の若い人はご存じないんではないかしら?
昔の車は、窓が開くのも鍵をかけるのも、電動じゃなかったのですよ。
鍵も今みたいにピピッと一回で全部かかったりはしなかったし。窓を全部手でロックしてから、運転席ドアに鍵を指してガチャガチャやってかけていたのだ。
そんなポンコツ(→シツレー(笑))車ですが、フツーに走る走る。そして、豊島の最高峰・檀山の展望台へ。
到着!ココは暑かった。こんなとこ車じゃないと来られな~~い!!
360度のパノラマ。
本当に絶景!確かにエーゲ海に負けてません!(笑)
左端、棚田の隣の白い建物は、今では豊島のシンボルとなった豊島美術館。
港近くの豊島の集落まで見渡せます。
この日は先客がおひとりだけ。
真っ赤なシャツの男性が、展望台に無言でぶら下がっていました。付近には車も自転車もなし。どうやって来たかも、なぜぶら下がってるかも謎!と思っていたけど。
普段は壇山、トレッキングなどに訪れる方も多いそうですね!しかしなぜぶら下がってたかは、謎のまま!(笑)
いつまで見ていても飽きない絶景だったけど、暑かったので早々に退散。
海に浮かぶ場所
次に向かうのは、壇山に並ぶ絶景スポット・壇山岡崎公園です。
山頂近くのパワースポット・豊玉姫宮に参拝。古事記に登場する女神「豊玉姫」をまつる神社で、豊島の名前の元にもなっているのだそうです。安産・縁結び・家内安全のご利益があります。
到底自転車では登れない山道を通って、誰もいない東屋で二人きり。
これもまた絶景かな。
このままお昼寝した~い!!という感じでした。これは是非行って、体感していただきたいものです。
壇山から豊島、瀬戸内を見渡す絶景をバックに。涼しい♡
ココでお菓子を食べたのが本日のお昼ごはん。朝たくさん食べたからよかったけどねぇ。島で食事にありつくのは、なかなかに大変。
けもの道を行く
来た道と反対の降り口を行くと、そこは軽自動車がやっと通れるだけの道。
「本当にこの道でいいんだよね?」
この道って・・・けもの道だよ!
しかも、どんどん道は細くなって行き。。。
向かいから車が来ても、すれ違えない!
もし道が間違ってても、絶対バックできない!
道はこれよりどんどん危険になって行くのでした。
両脇がほぼ崖だったのです。
もう怖くて怖くて写真どころじゃなかったよ~。
ちょうど車輪の部分だけ雑草が生えてないので、車が通った道ではあるはず!!・・・・と信じて進む。
ほとんど、崖っぷち。まるで私たちの人生みたい。わはは。→笑えない。
しかも、この壇山付近にはところどころに案内板があって、その通りに行くのですが、何度か同じ場所に出てしまう。
なんで??おかしくない?単純に道に迷ってるだけ?
へんな石像が怖さを誘う。
右のはもしや千葉にいるネズミ?(笑)
「なんか『世にも奇妙な物語』みたいだね。このまんま、この山から出られなかったりして」
「ホントだね」
わはは。→笑えないって!
それでも、少しずつ外側に出たようで、どうにか無事に下界に帰還。
車を返すときに、道に迷った話をすると、車の持ち主のおじさん、開口一番笑いながら
「そりゃそうだよな、俺たちだって迷うんだから」
だって・・・よく無事だったよね、私達・・・・
さて、豊島の旅のお話は、実はまだまだ続きます。
あんまり長くなっちゃったので、今回はここまで。
写真は宮田雄平。(本人の写真以外)
旅の続きはこちらからどうぞ(10/9更新予定)