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Six Action Army - Man 悪魔のガンマン
タンブルウィードの転がる小さな宿場町を、危険なアウトローの集団が支配していた。彼らを率いるリーダーが、町の広場で絞首刑に処された保安官を、銃の的にして辱めている。サルーンからはアウトローどもが凌辱する町娘たちの悲鳴が漏れ出ていた。
「31、32……34人か。どうだ」
宿場町の見張り塔の上で、俺は右手でスマートグラスを外しながら左手の腕時計に話しかける。
「"再装填"後の戦闘力であれば成功率
Hanged-Men ハンドマン
銃声がして、振り向くとカウンターの男が死んでいた。
「ウイスキーを一杯。何も混ぜないでいい」
死んだ男は、自分の脳漿が混ざったグラスを、痙攣する手で握りしめている。煙を上げるスミス&ウエッスンを持った男が、それを死体から奪い鼻元へ運んだ。
「バーボンを脳漿で割ったカクテル。"ペヨーテ"の好物として有名だな」
私は男に注文通りの一杯を差し出す。だが男は受け取らない。
「"
dilemma-man ジレンマン
「死にたい!死にたい!だれか私を殺して!」
首都・S市。人々は”彼女”の暴走が始まってすぐ、警報とともに展開されたバリケード内へ避難し、頭突きで町を破壊し続ける”彼女”をただ傍観していた。
「今回の『ジレンマン』の症状名が政府より発表されました!『スーサイドサバイバー』!『スーサイドサバイバー』!」
バリケード内の有機EL画面でアナウンサーが叫ぶ。
「ほらな!やっぱり」「どういう意味?」