「境のない演劇」で、新たな価値を作りたい
「LARP」という単語を聞いたことがありますか?おそらく、多くの方がないと思います。
誤解を恐れず簡単に言うと、「ドラクエ現実でやろうぜ!!」って感じの体験型RPGです。
自分が物語のキャラクターになり、衣装を着て実際に会話をしたり戦ったりするロールプレイングゲーム。
撮影 :@raywell ほしくず堂
海外では割と人気があるらしく、LARPって調べると写真がたくさん出てきます。こんな感じ!
私自身もまだLARPという存在を知って1年ほどなのですが、まだ体験していないのにTwitterで呟きまくるほど惹かれてしまっています。
「なんで私がこんなに惹かれるんだろう?」と考えた時、私の根底にある演劇に対する不満が浮かび上がってきました。
演劇が舞台だけで使われるの、もったいなくない?
演劇をする場所=舞台
多くの方にこのイメージはあると思います。
ちょっと待って、演劇って本当は色んなところに生きてるんだよ!!!
現在大変人気のあるコンテンツ「リアル脱出ゲーム」や「泊まれる演劇」
客席から観る演劇とは違うコンテンツも、演劇の要素が流れています。
私としては「演劇が、舞台の上以外で生きてる……!!!!!!!」と、大変嬉しくもっともっとこんなコンテンツが増えればいいのに!と思っていました。
私が主宰を務める劇団Яealityの幻の第0回公演は、泊まれる演劇のようなイマーシブシアターでした。(2015年にやろうとしてた)
その時から、舞台と客席の垣根をなくしてお互いに干渉できるような演劇がしたかったんです。
当時はあまり前例もなく、スケジュールの関係でおじゃんになってしまいましたが、今はイマーシブシアター公演も増えてきて超嬉しい。もっと欲しい。
演劇で言うところの第四の壁が取っ払われたその先にあるコンテンツ。
舞台と客席の境を超えて物語が広がることに、ずっと憧れがあったんです。
人間誰でも演技をしている
人間、普段から演劇をしています。
人に見られる時って、なんとなくキャラクターがあったり建前があるじゃないですか。それも広義で「演劇」です。
(余談になりますが、我が家の猫様も「ちゅーるもらってないよ?」って演技をします。もう食べてるのに。可愛いですね。)
舞台と客席の垣根がだんだんなくなる公演が増えたら、今度は役者とお客様の垣根もなくなったら面白いんじゃない!?
それを実現できるのがLARPだったんです。
LARP界隈の方に怒られてしまいそうなくらい騒いでいますが、
私自身LARPを作れないし、8月に体験させてもらうけれど現時点ではLARPをプレイしたことはありません。(めっちゃしたい、誘ってください)
LARPの文献を読み、TwitterでLARP団体の方のリストを作り、団体さんのpixivファンボックスに登録し、何人かからお話を聞いただけ。
それでも、私の憧れである「境のない演劇」が目の前に現れた時興奮が止まりませんでした。(1年前に知ってたのに「これだ!!」と思ったのは超最近)
私の強みである「演劇」というコンテンツを活かして、舞台を観る以外の体験を提供できる。こんなにやりたいことは今まであっただろうか、いやない!!
私の仕事は、新しい体験価値を作ること
人間の欲求の中に
「ここじゃないどこかに行きたい」
「自分じゃない誰かになりたい」
「新しい世界を見たい」
的な、現実逃避欲求みたいなのがあると思うんですよね。
LARPの中には教育的なものや、他者の気持ちを理解するためのものがあるのですが、娯楽的なものもたくさん。
新たな視点や変身願望、探究心が刺激されるコンテンツだなと思います。
自分を解放するコンテンツはあっても、変身するコンテンツってなかなかないよね。
LARP、今は小さな界隈みたいだけど、絶対もっといっぱい好きな人いるから
体験を提供する演劇を生業にするものとしては何か協力できることはないか、と思っています。
新たな体験を!LARPすごいな!!!早くやりたい……!!!
#私の仕事