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【静岡旅行記】三島名物を老舗うなぎ屋の桜家でいただく。


#2.静岡旅行記『水の都の守り神 〜桜家編〜』

三島スカイウォークでは分厚い雲に阻まれ、絶景は見られなかったものの・・・
可愛いフクロウさんと満開のあじさいに癒され、心が満タンになったところで♡
お次は昼食を食べるため、三島広小路駅の近くまでやって参りました。

⬇ #1.三島スカイウォーク編

水を繋ぎ、星を紡ぐ
世界平和への祈り
幸せくくり旅 in 静岡県
『水の都の守り神』
〜老舗うなぎ屋 桜家編〜
2024.06.29

静岡旅行記の第2弾は、三島名物であるうなぎをいただきますっ!!
静岡県内から仕入れた鰻を富士山の伏流水に数日さらすことにより、生臭さや泥臭さが抜け、身の脂もよい加減になるそうです。
三島に来た時には絶対にうなぎを食べようって心に決めていたんだよね。
美味しいうなぎが食べたかったんだよ〜。

三島には数多くのうなぎ屋があるのですが、その中でも御三家と呼ばれるほど超有名店である『桜家』に行ってきました!
桜家の創業は安政三年、160年以上続く三島の老舗うなぎ屋でございます。

✿ 三島うなぎの御三家 桜家

❀ 店舗情報

所在地・・・静岡県三島市広小路町13-2
営業時間・・・月火木金土日11:00〜20:00
定休日・・・水曜日
アクセス・・・三島広小路駅より徒歩1分

❀ 驚異の100組待ち?!

桜家の前まで来てみると、わかってはいたけれど・・・お店の周辺にはたくさんのウェイティング客が!!!
何組待ちか聞いてみたところ、なんと驚異の100組待ち!!!!!!
どんな人氣店でもさすがにそれは聞いたことがない・・・店の外観からはそんなに広くは見えないのに、この人数を捌けるというのか。

念の為、電話予約をしておいたのですが、予約をしたからと言って、その時間にすぐには入れませんでした。
だいたいそのくらいの時間枠で優先的に入れますよ〜って感じなのだと思います。
ちなみに、桜家には駐車場がないので、車で来る際には近くのコインパーキングを利用するとよいと思います。

ただ待っているのも退屈なので、桜家の周辺を少しお散歩して来ました♪
お店の横には川が流れていて、日本家屋と石垣と、そんな三島らしい景色に癒されます。

三石神社

川沿いに歩いて行くと神社があったので、参拝させていただきました。
こちらは三石神社というそうで、その昔、源兵衛川の川沿いに三石みついしという巨石があり、その上に社殿を建て氏神である豊受姫大神を祀ったそうです。
境内には、江戸時代に宿場に時を告げていた時の鐘もあります。

三島広小路駅

近くの三島広小路駅を走るのは、伊豆箱根鉄道駿豆すんず線。
静岡県三島市の三島駅〜伊豆市の修善寺までを結ぶローカル鉄道です。
社名をいじった『いずっぱこ』の名称で親しまれているそうです。名前も黄色い車体も可愛らしいね♪

・・・・・・そうこうしている間に、30分くらいで店内に呼ばれましたっ!!

❀ 安政三年から愛され続ける味

わくわくっ、わくわくっ・・・・・・
通されたのは、二階のお座敷席でした。結構、階段が急だなぁ。昔の造りって感じで好き。
一階にはテーブル席があるのですが、さすがにその席数だけでは回らないだろうと思っていたけど、二階のお座敷もあって、さらには三階まであるっぽい?!中は思っていた以上に広かった・・・・・・!!

ん〜、やっぱりうなぎは高級ですが、今日は贅沢にうな重の一匹半(6800円)いっちゃお〜!!

うわぁ・・・念願の三島のうなぎ!!!
重箱の蓋をぱかっと開けた時の感動ね。肝吸いとお新香もついてます。

この道40年の職人が備長炭で丹念に焼き上げる桜家のうなぎ。
長年継ぎ足されている秘伝のタレは、『かるみ』と表現されるように甘過ぎずあっさりとしている。
富士山の伏流水は臭みを取るだけでなく、うなぎの身をきゅと引き締めてくれる。

甘くて香ばしい香り、身はふわっとしているけど、しっかりと脂が乗っていて食べ応えもある。
美味しかったなぁ。今、こうして写真を見ているだけでも美味しいなぁ。
長い歴史があるだけに、ただ美味しいだけじゃなくて、味に深みや奥行きが出るよね。
わたしは焼き魚を食べるのが下手なんですが、うなぎの小骨は全然平氣!!(刺さったことは何度もあるけど。笑)

隣の席のご婦人が「桜家で食べられるなんて幸せね・・・」なんて話をしていて、うなぎは高級料理だし、連日こんなに並んでいたら食べたい時にふらっと・・・とはいかないだろうし、ああ、桜家で食べるってそういう特別なことなんだって、お店の歴史の重みを感じました。

❀ うなぎ屋の孫の身の上話。

お茶に茶柱が立った〜!
茶柱が立つと縁起がよいとされているけど、まずは珍しいことと、茶柱を家の柱=大黒柱に例え、それが立つということで一家の繁栄に繋がると考えられていたとか。
神様は柱と数えるので、神の御加護にも通じるそうだよ。
三島で、うなぎ屋で、桜家で茶柱って、なんかめっちゃ嬉しいな♡

わたしの祖父母はうなぎ屋を営んでいました。だから何を隠そう、わたしはうなぎ屋の孫なのです!
もう祖父は亡くなっていて、亡くなる数年前に店じまいをしてしまいましたが、わたしはうなぎを食べてここまで大きくなったと言っても過言ではありません。
おじいちゃんが朝からうなぎをさばく姿、串を刺す姿、うなぎを焼いている姿を見て育ちました。
おばあちゃんは添え物として出すぬか漬けを作ったり、天ぷらを揚げるのが上手だった。

わたしが幼い頃は母もうなぎ屋で働いていたので、母が仕事をしている間はずっとお店で過ごしていました。
お店の前の道路や二階の座敷で妹弟や従兄弟たちと遊んだり、出前について行ったり、手伝いができるようになってからはウェイトレスをやったり、洗い物をしたり、重箱にご飯を詰めたりしてね。
丑の日ともなれば、親戚を総動員して朝から晩まで休む間もなく働き、大忙しで大変でした。

今となっては、うなぎは高級な食べ物なんだなって思うけれど、子どもの頃はそうとは知らずに毎日うなぎを食べていました。
特にうなぎの肝が大好きで、お吸い物に使う肝をつまみ食いしたり、幼稚園のお弁当に肝を入れてもらっていたほど。そんな幼稚園児いないよね(笑)

祖父はうなぎ屋を開業する前には、千代田区麹町にある老舗『秋本』で修行をしたそうです。
祖父は子どもの頃に戦争で山形に疎開し、東京に戻ってから運送会社を経営、その後、うなぎ屋に転身したといいます。
そういえば、なんでうなぎ屋になったのか、ちゃんと聞いてみたことあったかなぁ。

祖父母のうなぎ屋で過ごした思い出は山ほどあるけど、中でも忘れられないのが・・・わたしが全身に火傷を負ってしまった大事件。
何歳の頃だったか、正確には覚えていませんが、幼稚園生くらいだったかな。

うちの家族はみんな猫が好きで、お店には面倒を見ている野良猫が何匹かいました。
猫たちはいつもお店の近くでのんびりごろごろしながら過ごしていました。
わたしは一匹の猫を追いかけて、店の外階段を上がって行きました。
そこで何が起きたのか全然覚えていないんだけど、階段に置いてあった熱いお湯の入ったやかんをひっくり返してしまい、階段から転げ落ちた挙げ句、全身に熱湯を浴び大火傷をしてしまったことがありました。
その時の痛みもまったく覚えていませんが、ホースで水をぶっかけられたことだけはよく覚えています・・・(笑)
特に腹部の火傷が酷く、子どもの頃はお腹に火傷の痕がはっきりと残っていたのですが、成長するに連れて傷痕はすっかり消えてしまいました。残らなくて本当によかった・・・!!

今になって思うけれど、わたしがうなぎ屋の孫に生まれたことにも大きな意味があったんだよね。
わたしの神事において『うなぎ』というものがかなり重要なキーになっているからです。うなぎは神の使い・・・ここ、三島の神の使い。
あの火傷事件も何か意味があったのかもしれないな。

そういえば、妊婦さんはうなぎを控えた方がいいって言われてるのをご存じですか?
うなぎにはビタミンAが豊富に含まれていて、妊娠中に過剰摂取をすると、妊娠初期段階での胎児に先天性の異常が起こる可能性があるとされているからです。

だからわたしの母に、妊娠中はうなぎを食べなかったのかと聞いてみたんだけど、「そんなこと知らなかったわー。何も氣にせず食べてたよ!」だそうです。
わたしは胎児の頃からうなぎに栄養をもらって育ったんだね〜(笑)本当にありがとうね、うなぎさん達!!
桜家のうなぎはもちろん美味しかったけれど、おじいちゃん、おばあちゃんのうなぎに適う味はないのです。

次回は、そんなうなぎを神の使いとする三嶋大社に久しぶりに参拝します。桜家からも歩いて行ける距離だよ。

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