どうしようもない勢いで進んでしまうこと
ときに、自分の意志に反して、いや、反してまではいないけど、ちょっと言ったことで、周りのことがタタターッと進んでしまうことがある。
先日から実は決まっていたかのような出来事が重なっている。
こちらの気持ちはあまりそうそう前に進んでもいないのに、ちょっと連絡、それも念のため、あるいは誰かの気持ちの安定、つまりは安心してもらうためにしていたことが、本当にササーッと進んでしまっている。
もう後戻りできない、それがいいんだ、と言わんばかりの勢いで決まってしまうことってあるんだなあ・・・、とびっくりしている。
だいたいうまく行くことはスムーズに進む。
教室を開くときもそうだった。
何のトラブルもなく、なんで催促されるほどに周りからことが進むのか?と言わんばかりの進み方だった。
今回も、なんだかふと気づいたことで、ちょっと連絡してみたら、あっと言う間に進んでしまった、という表現が正しい。
一生懸命に頑張っても進まないこともあるのに、今回は、自分がたいして何もしないのに進んでしまった。
まるで良縁が決まるときのようである。
しかも、受験期になれば身動きできなくもなるだろうに、この、一年間でも比較的私が動ける時期だった、というのがウソみたいな話である。
今だったんだろう。
事理が至ったのだろう。
そう思おう。
自分ではない、なにかの力が働いているように思えてならない。
誰がなんと言おうと、どうしようもないことってある。
そんな不思議な経験は何度目になるのだろうか・・・?
霊感か予知能力のどちらかがあると言われるけれど、私に霊感はない。
正直、今回は私の予知能力も、そして占いも外れた。
条件的にも別に何かが揃っていたわけでもなく、現状維持で進んでいくのだろうと思っていたが、決め手は、なんと、富山県の温泉であった。
温泉、温泉、温泉・・・、とそればかり言っている人のおかげで、私は大忙しとなってしまった。
そう、誰あろう、実家の母である。
入院中から、いや、秋に温泉に行ったのにたぶん味を占めていたのであろう。
入院中に温泉に行きたい、とは言うものの、はいはい、また行こうね・・・、くらいの気持ちでいた。
確かに富山県には温泉あるからね・・・。
と言って、まあ、安心材料はたくさん作っておいてあげた。
真剣に言っているとも思わずに。
それが、なんでこんな展開になるの?
どうして、そんなことをあなた(はっきり言って部外者の業者さんたち。)が言うの?というような偶然が重なり、日程までもほかの人の言葉で決まってしまった。
恐るべし温泉の力・・・。
しかし、私も、一時期温泉にハマったことがあった。
北陸の人はお風呂が好きで、しかも冬には、うちのお風呂より、外のお風呂に行くのが好き・・・、とは聞いていた。男性陣の風呂好きは、なんで?状態であるのを見ていたのに、ある年、私は温泉にハマった。面倒くさがりで、都会人よろしく、何だったらシャワーで済ませたかった若いころの自分はどこへ行ったのか・・・?温泉に入ると、熟睡できるし、次の日の家事や仕事の捗り具合が違った。
寝具の選定も睡眠には大事である。これもこだわるようになった。
が、血液検査をしたある日、無駄に高かった、理由のわからない数値が、正常値だったのである。
札幌時代に、ある病気を疑われ、血液検査をしたら、ほーらご覧、この数値!と言われていたのだけれど、大学病院で検査してもらっても、その病気はどれだけ呼び出しても出てこなかったそうである。
でも、数値は相変わらず高かった。
北陸に帰って来ても、数値は高かった。
が、ある年面倒くさがり屋の私が温泉にハマり、ひどいときには、一日に2つも巡り、呆れられるほどにハマったら、その、わけわからん数値は正常に戻っていたのである。
しいたけさんの占いで、10月の牡牛座は・・・、だったかな?今までのことを水に流すために、温泉に行く、海に行く、せめて海辺ごっこをする、というのがあり、どこか遠くに行けて、日常を忘れられて、温泉のあるところで、となり、母の住んでいるところの近くにいいところを見つけ、さっさと予約をしてしまった。
それが、思いのほかに効果のあったのは、誘われた母の方で、なんと腰痛と脚の調子が良くなったらしく、それ以来、心ひそかに、私は温泉に行けば元気になる!と思い込んでいたらしいのであった。私は、部屋に合ったマッサージチェアで、背中や腰を、ゴリゴリゴリゴリとほぐしてもらい、温泉よりもそっちのありがたさが身に染みていたのである。
あの、マッサージチェアに体をほぐしてほしい・・・。
正直、振り回された。
私は、本当にぐるぐるぐるぐる振り回された。(笑)
小さな可愛いママちゃんのために、結構年配の娘は、謂れのない疑いも掛けられつつ、それでも横で平気な顔をして、なんとかなりそうな様子を見ていたこの方は、いったい、今までどのような良いところを通って来られたのであろうか・・・?
いいよ、別に。
きれいな人はいいよね。黙っていても周りがしてくれる人生を送って来られたのであろう。
ブサイク娘の私は、自分でするしかなかったのだと思おう。
と今頃、そんなことを言い出すなんて!
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