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私がセラピーを受けた時

私がセラピーを受けた時

身体の中のバラバラになっていた粒子が少しずつ集まりだす

その粒子は金色にほのかな光を伴っていて

身体という漆黒の宇宙の中にじんわりとした光を放っている

遠い場所同士での交信が始まって

鈍い振動が糸をつたって伝わってくる

粒子が動くたびに色々な記憶が蘇る

あの日嬉しかったこと

あの人の細い首と横顔

嫌だったこと

身体は全て覚えている

それぞれの持ち場に戻ると

傘をつたって伝わってくる雨の声は鮮明に

河川の水面の肌はきめ細やかなクリームの様に波立っている

そこには誰もいない

いるのは自分という身体と管だけ


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