カクヨムコンの読者選考期間が終わったよってこっそり日記

カクヨムコン

2/8の11時59分までが読者選考期間だったので、ぎりぎりまで読んでレビューを追加してみました。

レビュー一覧

12/1~2/8で147レビューかな、頑張って書いたなーって思います。

●読者層が違うなーって思ったこと

ランキング上位(星4桁5桁)にいきやすいような流行要素のストライクゾーンが狭くて、上位を狙う作者さまは一生懸命そこを狙っていくんだな、と感じました。
で、そういう作品って読者さまがあまり長文レビューを書いていない
「隙間時間でいつものやつ読む!」みたいに好きな作品をライトに楽しんでいるのかなと思いました。
作者さま側で「クレクレ」(あとがきで「星を入れてください!」と頼む行為)を毎エピソード添えてたりもしているので、それで星が入りやすいのかな、と(流行作だけひたすら読むぞって読者側もクレクレに慣れてて、「レビューは書かないか一言面白いって言う程度だけど星はポチるよ」って習慣がついてるんだと思う)。

スコップしたときに星2桁だったり3桁のライト文芸寄り作品を何作か読んだのですが、そういう作品はクレクレをしていないものも多くて。でも強火のファンが長文レビューを書いていたりするパターンが多かったです。
読者層が違うなー、と何度も感じました。

あと、カクヨムの商業化作品(サイトの上の方で宣伝されてるような作品とか、シリーズ化してるような作品)って割とサイト内にある元作品も「どれどれ」ってチェックする方なのですが、サイト内では星2桁だったり3桁だったりしまして。

私自身、去年だったかに「春夏秋冬代行者」という作品がカクヨムに掲載されているのを知りまして(もともと好きな作品で)
最初カクヨムサイトに掲載されてるのを見たとき、星の数=フォロー(他サイトでいうお気に入り)の数なのかなと思って「えーっ、この作品お気に入り3桁なんだ」ってびっくりした記憶があります。
そのあとで星がフォローと違うというのを知ったのですが。正直、知るまでは「有名な商業作品だと思うこのシリーズがお気に入り3桁しかないって、このサイト読者が少ないんだな」という感想を抱いていたのはここだけの秘密です。
サイトにくわしくない一般人の目からはそう見えた、というだけのお話です。

読者目線で見かけたこととして、SNSで速読の読者さまが「一気読みしながら応援押してたら読むのが早すぎて作者さまに読んでないと疑われてた」と残念がってるお声がありました。

作品によっては1エピソードが1000文字程度、本文500文字程度、あとがきのクレクレメッセージで500文字程度、みたいな(それは極端すぎるかもですが)のもあり、だいたい読みやすくわかりやすく綴られているので、読むことに慣れてる読者って1エピソードをほんとにスイスイと読むんですよね。

それに、「目的駅に着くまでの時間でいつものやつ読む!」「電車ついたから閉じる!」みたいな。そんな熱心に読まなくて、流し読みみたいな摂取してる人けっこう多いんじゃないかなーと。

「読むことに慣れている人は速度が出る+もともと読むのに時間がかからない作品+隙間時間に摂取するのでじっくり読まれないことも多い」=「作者さまが思ってるより作品は時間をかけて消化されない」と思いました。

●作品を売るって大変だなって思ったこと


カクヨムさんって流行物とそうじゃない物とで本当に差が大きいサイトなので、そこで読者の評価で順位付けして足きり(?)って参加する作者さま側が大変だなあ……と思いました。

RT企画や自主企画で「自作はこれです。自作見てください」って宣伝する手法も流行ってましたね。
ああいうのって運営さま的にはサイトの宣伝になって良いのかな、だから「あり」と扱われているのかな、と思ったり(特にRT企画なんかはTwitter・Xで拡散される性質上、サイト自体の宣伝になってるんだろうなーって)

知り合いのゲーム会社の方がよくお話しなさっているのが「作品作りだけの職人じゃなくて、作者が営業もしないといけない時代。作品の良さだけじゃなくて誰が作っているかとか、賞やバズり人気などの付加価値を売りにしないといけない」といったことでして。

小説家になろうというサイトのネトコンも参加企業を増やし、参加作品数を増やして「こんなにたくさんの作品の中で賞を取ってすごい!」みたいに受賞作品の価値を高めるじゃないですか。

「10作品の中のトップ」より「10万作品の中のトップ」って言った方が「わあああ! すごい作品なんだな!!」ってなるので、「みなさん応募してください!」って応募を集める……。

そういうのを見聞きしてたのもあって、今回のカクヨムさんのお祭りを見て、商業の世界は大変だなーってしみじみと思いました。

単に良いものを売るだけじゃ売れなくて、「この作品すごいんですよ、話題性抜群ですよ、みんな知ってますよ、大人気! ほらこんなに数字が!」みたいに売らないといけないので、あれこれと工夫した結果そうなっちゃうのね、という。


と、だらだらと取り留めなく書いた日記でした。
作者さま、読者さま、お疲れ様でした!

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