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台湾華語の特徴



漢字

簡体字

中国大陸と台湾の中国語で最も大きな違いは漢字そのものにあると言えます。漢字そのものは日本でも使うので、日本人には気付きやすい特徴だと言えます。

中国大陸やマレーシア、シンガポールの華人が主に使うのは簡体字です。簡体字というのはその名前の通り、昔の漢字を簡略化したものです。中国大陸やシンガポールなどでは正式な字体として扱われています。

日本で戦後から正式に使われている新字体と同じ漢字もあるので、台湾人から見ると日本の漢字は簡体字に見えることがあるようです。

最近、台北のMRT(地下鉄)で駅名に日本語や韓国語が併記されるようになったのですが、日本語を見て「簡体字」だと感じる台湾人が一定数いるということが台湾にニュースでやっていました。

繁体字

台湾で使われている漢字は繁体字です。繁体字というのは簡体字に対応した言い方なので、台湾では、「正統字」と呼ぼうという考え方もあります。

繁体字と言っても、もともと使われていた漢字のことなので、日本の旧字体の漢字ともほぼ一致します。

例えば、「澤」「學」「樂」などは繁体字です。

繁体字は主に台湾、香港、マカオなどで使われています。

まとめ

簡体字 乐 艺 旧 辞 丰 など
繁体字 樂 藝 舊 辭 豐 など
日本の新字体 楽 芸 旧 辞 豊 など

発音

発音記号

中国大陸と台湾で中国語の発音も一部違います。ただ、その前に発音記号そのものも違います。

中国では中国語の発音を覚えるのにローマ字を使います。このローマ字を拼音(ピンイン)と言います。

一方、台湾ではピンインで中国語教育を行うことはあまりありません。外国人向けの中国語教育では使うことがありますが、台湾人が小学校などで中国語を学ぶときに使うのは基本的に注音符号と呼ばれる記号です。

そのため、中国語をピンインで学んだ日本人が台湾人にピンインを聞いても、間違って教えられるということがあるので、注意が必要です。

ピンイン
b- p- m- f- d- t- n- l- g- k- h- など
注音符号
ㄅ ㄆ ㄇ ㄈ ㄉ ㄊ ㄋ ㄌ ㄍ ㄎ ㄏ など

規範の違い

中国と台湾では違った歴史を歩んでいるため、中国語の規範そのものが違うことがあります。

発音そのものが違う場合、声調だけが違う場合、さまざまな違いがあります。

なまりの違い

前回書いたように、台湾人は先祖をたどると多くが中国南部出身であるため、中国語のなまりも中国南部の人に似ています。

単語

中国と台湾では語彙そのものが違う場合があります。外来語や比較的新しい概念のものに違いがあるほか、方言の影響などで日用品や食べ物、乗り物などで違いが多く見られます。

文法

中国と台湾で規範的に違うとされている文法はほとんどありません。

ただ、台湾華語の文法的特徴は台湾語の影響を大きく受けていると言えます。つまり、多くは中国南部の中国人の中国語にも見られる特徴です。

語気

日本語で言うと語尾の「ね」とか「よ」にあたる語気助詞も大陸と台湾で違いがあります。

よく言われるのは中国大陸の人から見ると台湾の語気は女の子っぽいということです。

表現

ここで言う表現とは、同じことを言う場合でも中国大陸の人はこういう言い方をするけど、台湾人はこういう言い方をする傾向にあるというものです。

もちろんこういうのは個人差があるのですが、台湾人だとこういう表現の仕方をする傾向にあるという特徴はありそうです。

まとめ

以上、後半は雑にその特徴を書きました。今後少しずつ、その特徴について書いていきたいと考えています。

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