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HSP特有の罪悪感から解放されませんか?―鈍感な世界に生きる敏感な人たちより

 本記事では著書「鈍感な世界に生きる敏感な人たち イルセ・サン」より、
HSPの敏感な気質からくる罪悪感について紹介したいと思います。



その罪悪感って必要?→おそらく必要じゃありません。

 突然ですが皆さんは罪悪感を感じたことはあるでしょうか。おそらく、ほとんどの人は「はい」と答えるでしょう。しかし、さらに踏み込んで、どんな時でも罪悪感に苛まれていますかと尋ねるとその答えは分かれると思います。その中でも「はい」と答えるあなたに向けて本記事を書きたいと思います。
 HSP気質の方は生来、様々なことに罪悪感を感じやすいといわれています。そんな罪悪感には以下の二通りあると考えられます。

現実的な罪悪感
 →他社に対し煩わしいことをしたときに、そのことを自分自身に対して警告するもの
 例:仕事でミスをしたときに上司からフォローを受けているときに感じる罪悪感

・度が過ぎた罪悪感
 →不釣り合いな罪悪感
 例:乗っている通勤電車が遅延してしまい不機嫌な同僚の不機嫌さに対する罪悪感

 ここで挙げたうち「度が過ぎた罪悪感」は必要のない罪悪感です。
しかし、HSP気質をもっていたり敏感な感性の方はその罪悪感を感じずにはいられないでしょう。

二つの罪悪感の決め手になるのは?

 前章で紹介した罪悪感のうち、「現実的な罪悪感」と「度が過ぎた罪悪感」の決め手になっているのはいったい何でしょうか。
 相手に対する自分自身の権力の過大評価というのがキーワードになります。また、著者イル・サンは著書の中でこう語ってもいます。

「罪悪感は、無力感と悲しみから自身を守るために抱くものだ」という説明のほうが的を射ているように思えることが多く見受けられます。

鈍感な世界に生きる敏感な人たち

 罪悪感は罪悪感を抱かなかった時に起こる自分へ降りかかる非難からの防衛手段という考え方ができます。

罪悪感を手放す

 我々HSP気質を持つものは、たびたび物事を白か黒かで極端に考えることがあります。その考え方によって、とある事象が少しでも気になれば自責と決めつけることで罪悪感を抱きます。
 実際に目の前に起きてる問題は、複雑で白黒ではなくグレーなことが多くあります。
 そこで罪悪感を手放すためには事象に対し影響する要因をリストアップしそれぞれの割合をきめる手法が役に立ちます。
 
①要因をリストアップ
②それぞれの要因の割合を書き出す

例:
事象:朝、上司に挨拶しても挨拶が帰ってこない。
嫌われてるのではないか?
要因:
私の仕事ぶりが良くないから: 5%
上司が忙しいから:70%
周りの環境が騒がしい:25%

以上のように事象は様々な要因が影響して発生しています。したがって、このようにリストアップしていくと強い罪悪感を抱く必要がないことがわかります。

最後に

本記事ではHSP罪悪感の正体と、その対策を紹介していきました。罪悪感はすぐに解消できないと思いますが、その手助けになればと思います。

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