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価値があるから人に好かれると思っているHSPの心理について

 著書「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」を読んで、「価値があるから人に好かれると思っているHSP」について考える。

HSPが気に入られる理由

 ひとに気に入られるHSPがいるのは、HSP自身が自分に価値をつけようと自分自身をルールで縛っているからであると考えられる。
そのルールは「どんなことでも頑張らなきゃいけない」、「人に弱みを見せない」、「他人を思いやるべき」といったようなことだ。
 著書によるとこのルールは先天的な場合もあれば人から言われた言いつけのように後天的なものがあるらしい。
 ただこのルールの難しいところはHSP本人が把握してない場合がるところである。そのルールは小さい頃は「利口な子供」として役に立っていたかもしれないが、大人になるとかえって「利口でいること」が負担になる場合がある。HSPはそのルールから負担によってしばし生きにくい。
 本記事ではそんな生きにくさとの向き合い方を著書「鈍感な世界に生きる敏感な私」を読み解きながら考えたい。

ルールで縛るのは本人の自尊心が低いから

 先述したルールに縛られる「お利口な大人」な自分は、たいていHSP自身の自尊心の低さに起因するものである。厳しいルールを課しているのは自尊心の低さを補い、「愛される価値」を作り出すためである。さらに自尊心が低ければ低いほどそのルールは厳しいものになっていく。

自尊心の低さにもルーツがある

 厳しいルールを作り出す自尊心の低さは自然に湧いてきたものではない。そのルーツについてここではいくつかのケースを挙げてみる。

 ケース1
  
幼いころに守れなかった育った文化での行動規範からくるもの。HSPは幼少期にその特性から周りの環境に馴染めないときがある。そんな時に両親からの失望を察知してしまい、それをHSPの子供は恐怖として記憶してしまう。その恐怖が自尊心の低さを呼び起こしている。 
 ケース2
  
HSPはその深く考慮する特性上、未来を予測してしまうため自分がトラブルの元凶となる可能性をはらんでいると思い込んでしまう。その時、トラブルの元凶として色々な人から非難をうけるより、自尊心の低くし自分をルールで縛ったほうがマシとお思う。そういったケースも自尊心の低い理由となる。また、敏感なHSPは人々の批判も深く受け止めがちなので批判はなんとしても避けたいものである。

低い自尊心から愛されるためには価値(ルールで縛る)が必要と思い始める


 自分自身を厳しいルールで縛り付けて生活をしていると、自分自身が愛されているのか自分自身がルールに従った良い行い(価値がある)が愛。そしてどちらかが分からなくなった時に「だから価値を提供しない自分は愛されない」という思いが心に芽生えることになる。
 HSP自身は愛される機会があったにもかかわらず、「価値がないと愛されない」という思考によって心のなかでは愛されていないと思いこんでしまう。

Q.それって困るの?
A.自分に失望し続けてやがては疲れてしまいます。困ります。

価値があるから人に好かれると思ってしまう心理の対処法


★価値を提供しない人間関係を練習する。
→幾度か繰り返すうちに、ルールを守らなくても(価値を提供しなくても)何も起こらないことがわかってくる。

★価値を提供しないで離れてく人間は仕方ない、残った人間関係を維持する。
→残った人間と繰り返し人間関係を築くことが価値があるから愛されるから抜け出す方法である。

……

しかし、とはそれは勇気がいること

突然、価値を提供しないで人間関係を維持することは、今まで低い自尊心で抑えていた分恐怖を伴うことになる。そんな時に以下の方法をためしてみよう。

★価値を求められても断る練習をする。

★条件付きで相手の要望に答えて見る
→「仕事は手伝うけど21時までね」等

※練習をするまえに友人をなくす覚悟はしておいたほうがいい
※とはい友人が全部離れることはないだろう。今まで努力してきたので…..。

EX)もっと楽になるには
→思い切って自分をさらけ出して見る

 上記の対処法ができたらさらに踏み込んだことを行うことで、もっと楽になるになる。
 残った有意義な人間関係の中で「自分の本心」をいってみよう。多くの場合に「もっと早く行ってくれれば良かったのに」と言ってくれるだろう。これも対処法と同様に何度も繰り返し経験することで、厳しいルールから開放されて自由になることができる。

オススメ→『アサーション』というテクニック
※機会があれば記事を書きます。

ここまでが、価値があるから人に好かれると思っているHSPの心理についての内容を段階に分けて対処法までのまとめである。



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