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メンタリストDaiGo流アクティブラーニング〜想起編〜『分散学習』

メンタリストDaiGo流アクティブラーニング〜想起編〜『分散学習』

前回のnoteでは,「想起」のテクニックの中でも,『クイズ化』に絞って紹介しました。

今回は,想起の2つ目のテクニック


『分散学習』


について紹介ます。


1.分散学習


分散学習とは,復習するまでの期間を伸ばしていく学習方法のことです。


人間の脳は,刺激を与えられたニューロンが記憶のネットワークを作るまでに一定の時間がかかるようにできています。


その過程で,以前も紹介した『RAS』の機能が働き,必要な情報とそうでない情報にフィルタリングされます。



そして,重要だと脳が判断した記憶だけが残るという仕組みです。



つまり,忘れないと記憶することができないということであり,,この機能を使った学習法が『分散学習』なのです。



2.分散学習のスパン


現時点で最も精度が高いとされているのは,ピョートル・ウォズニアック氏が導き出した復習時期で,大体,記憶の90%を忘れた時に復習するスパンになっています。


具体的には,


1回目の復習:1〜2日後
2回目の復習:7日後
3回目の復習:16日後
4回目の復習:35日後
5回目の復習:62日後


となっています。


メンタリストDaiGoさんは,もしそこまで正確にしなくても良いのであれば


「2×2ルール」


で行うと良いとしています。

具体的には,

1回目の復習:2日後
2回目の復習:2週間後
3回目の復習:2ヶ月後


私も,実際にこのスパンで学習していますが,かなり成果がでます。

メンタリストDaiGoさんは,『分散学習帳』というアプリも出していて,そのアプリは,自動的にこの復習時期をリマインドしてくれる,とても優れたアプリです。

さらに,自作の問題を分散学習してくれる仕組みになっているので,『クイズ化』と『分散学習』を掛け合わせた優れものです。

ぜひ使ってみてください。

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このアイコンです!



3.インターリービング学習

この分散学習の効果をブーストしてくれるテクニックが

『インターリービング学習』

です。


インターリービング学習は,一つのことだけでなく,色々なものを学習する(挟み込むという意味)方法です。



脳は,単純な刺激に弱いため,同じものばかり学習する『ブロック学習』をすると,その考えだけに凝り固まってしまい,『想起』のプロセスが起きません。



2015年のフロリダ大学が行った研究では,インターリービング学習を行なった生徒の方が,ブロック学習を行なった生徒よりも成績は25%高く,更に翌月には倍近くまで差が開いたという結果が出た。


このインターリービング学習には3つのポイントがあります。

それは,


①学習は3つまでにする
多すぎると脳の処理能力を超えてしまう可能性があるため

②時間は均等に分ける
60分の学習なら,20分×3セット

③セッションごとに休憩を入れる
ウルトラディアンリズムを使う。
「ウルトラディアンリズム」:人間の集中力のサイクルが90分の覚醒に20分の安静状態が入る。だから,90分学習して20分の休憩が適切とされる考え方。


どれもとても良いテクニックなので,ぜひ使ってみてください!


【参考文献】
最短の時間で最大の成果を手に入れる
超効率勉強法
著者 メンタリストDaiGo
編集長 倉上 実
発行所 株式会社 学研プラス
2019年5月1日 第4刷発行


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