狭い家は利点しかない(と思う)
我が家の間取りは57平米の1LDK。夫と私と猫達が暮らしている。
ちょうど3年前、保護猫を迎えて一緒に暮らしたいと考えるようになり、
コロナ禍の最中にマンションを買い替えた(ペット不可の分譲マンションに10年ほど住んだ)。
以前の住まいは70平米の3LDK。それぞれの個室も持ててそれはそれでよかったけれど、せっかちでずぼら、けれど常に家が整った状態でいないと落ち着かない私はそれを保つのに苦戦していた。
新たに住みたいエリアは予算を考えると手狭になることは確かで、それでも当時(有難いことに今も)夫婦の関係性は良かったので、狭くなることはメリットと考え家探しをした。理想は自分たちでリノベすることだったけれど、コロナ禍でマンション価格が高騰していたし(売る時はその恩恵を受けた)、予算に合った物件、かつペット可というは思いほか見つからなかった。
そんな中、仲介業者のサイトで偶然目にしたのが今の住まい。売主さんがフルリノベをしてしばらく住まわれていた1LDKだった。
シンプルな内装だし、壁紙ではなく全て塗装仕上げだったので、住みながら自分たち好みにいじってみようということで無事契約した。そして僅か数日で段ボールの山を片付け全て整え、その週末には保護猫譲渡会に参加し猫達を家族に迎えた。本当にせっかちな性格。
個室はミニマムな1室のみ(5畳)で寝室とクローゼットにしていたが、引越して間も無く夫の仕事がフルリモートになった。これは予想打にしていなかった出来事。私も在宅で仕事をしているので引越し早々模様替えをし、寝室に奥行きの狭いアトリエデスクを置くことで日中は夫の仕事部屋となった。
住み始めてこの夏でちょうど3年。キッチンにピンクのペンキを塗ったり好みでなかった艶々のキッチン扉をtoolboxさんに依頼してシナ材に替えたり。あまり多くの家具を持っていないのでフレキシブルに動かして楽しんでいる。最近はダイニングテーブルをベランダ側に配置し、そこにあった私の飾り棚(ほぼ全ての個人のものを収納してる)も移動させた。壁に向かって仕事や作業をするのが苦手なので、窓に面したこの配置は大正解。時折外の緑を眺めている。
共に暮らす人数・部屋の使い方・働き方などを考慮して住まいを探すと思うけれど、工夫次第では平米数も部屋数も減ることがデメリットにならずメリットの方がうんと大きくなる我が家のようなパターンもあると思う。掃除はあっという間に終わるし何もかも目に入るから清潔な状態を常に保てる。エアコンも2台なので光熱費もだいぶ下がった。
狭いというと悪いイメージを持つ人もいるかもしれないけれど、「自分たちの物差し」で「自分たちの暮らし」に適した住まいを選ぶことを声を大にしてお勧めしたい。
狭いっていいよ。