社内に時間を使っている暇はない

今回は、麻生要一さんが書いた『新規事業の実践論』について印象的だったポイントを書いてみます。
私自身、企業内で新規事業に取り組んでおり、その推進にあたり参考にしたいと思い手に取りました。

社内向けの仕事は不要

ズバリこれです。
特に私はまだ入社数年で不安材料も多く、「このアイデアはどうですか?」「こういう方向で行こうと思うのですがいかがですか?」などと、都度都度上司先輩に確認をとります。顧客に失礼の内容、報連相という意味もかねてマメに行おう…と、良かれと思いこうした確認作業をしていました。

本書によると、上記作業は不要です。
なぜか?
いくつか理由はあるものの、そのアイデアなり、推進する事業は「顧客」のために行っているものであり、いくら社内で〇でも顧客に✖を出されたら何を言おう✖です。
逆も然りで、顧客が〇と言えば、社内で積極的でなくとも推進すべき強力な根拠となります。その事業が顧客である以上、社内を向くのではなく、顧客にぶつけ、意見を貰い、評価を貰わないといけないからです。

社内での確認作業をしていると、何より時間がかかります。

ビジネスにおいて、特に新規事業において時間は非常に有限です。
限られた時間を社内に使うか、顧客に使うか(もちろん完全な二項対立ではないものの)、答えは明白です。

社内向け資料、内部打ち合わせ、アイデア出し、市場調査…
これらの怖いところは顧客が中にいないにもかかわらず、「仕事をした感」が出てしまうことです。
あくまで向かう先は「顧客」
その目的地を見失ってはいけません。

じゃあどうすればいいか?

自分の仕事を振り返ってみると、まさしく顧客とは遠い、社内の仕事が非常に多くありました。顧客のために、と言いながら、市場分析が上手く見えない…提案するアイデアが上手く浮かばない…と内部でこねくり回してばかりでした。
ではこの本でこれらを学んですべきことは何か?
単に文字通り顧客にぶつけまくる!と言ってもうまくいかないはずです。

①メールやオンラインMTGを活用する

これまでの顧客接点の少なさの理由の一つに、「頻繁に会いに行きづらい」ことがありました。打ち合わせはF2Fという流れも強く、かつ遠方であれば尚更、頻繁にはいけませんでした。
しかし、昨今の時流としてリモートでのやり取りのウエイトが高まり、ハードルも下がっています。
こうした場を積極的に活用して、可能な限り顧客から直接意見を貰う場を増やす。これが必要だと考えます。

②「顧客から教えてもらう」という姿勢を持つ

これまでの顧客への下準備の内容を振り返ると、「どういう風に感じているのだろう?」「どういうところが困っているんだろう」と相手が持っているはずのものを想像するウエイトが非常に多かったです。
これらは、顕在的なものであれば顧客に直接聞けばすぐに出てきます。情報であればなおさらです。
想像/創造しないといけないのは、現状や顕在的な声から導き出す「これからの事」であり顧客の知らない事です。
顧客が分からないことを導き出してあげる/一緒に創造するからこそ、信頼が生まれるわけですが、知っていることを想像で当てようとすることは的外れで時間の無駄です。
「考えるべきところ」と「素直に教えてもらうところ」を切り分ける必要があります。

前半部分の紹介は一部分であり、新規事業について非常に参考になる情報が述べられているので、是非読んでみてください!

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