起業家精神こそ成長に必要

大きな組織にいると仕事が細分化されたり、目の前にある課題(というより業務)に捉われてしまいがちです。
その中で「成長したい」とありきたりな考えでいても中々範囲が狭く、限られたスキルの中での成長しかできなくなってしまうのではないかと考えます。

反対に起業をする人は、ゼロからスタートし、道なき道を進み全て自分の責任で物事を進めていかなくてはいけません。とてつもなくハードですが、全てを自分事で失敗も成功もそのまま自分に返ってくるという立場は得られるものもとてつもないはずです。

かといって全員が起業することもなかなか難しい。しかし、実質的に起業しなくても今している仕事に対して「起業家精神」を持って取り組むだけでそのインプット・アウトプットは大きく変わってくると考えます。

大企業のパナソニックの経営理念の1つにも「社員稼業」という言葉があります。
社員一人一人が会社の経営者としての責任を持つことの大切さが語られています。個人としても、その結果会社としても活性化していきます。

①そもそもを考える

起業家は何もない所から進んでいく道を探していきます。考えなくてはいけないことは具体的な作業の方法など細かい所ではなく、より抽象的な「方向性」であったり、「市場の課題・ニーズ」であったりします。それらの方向性が大前提にあって、最終アウトプットとして現場レベルでの細かな作業スキルがあります。決して作業のために作業があるのではありません。
その大元の方向性や目指すべき姿、目的が見えていない作業は、ナンセンスであり間違ったアウトプットを出してしまったり、非効率な作業方法で留まりかねません。
たかが作業レベルであっても、考えるフェーズを上げれば非常に高度な仕事になりえます。

②観点が生まれる

起業家であれば、まだ事業が確立していない段階であればどこにビジネスチャンス・市場の課題があるのかを探します。ある程度確立している段階にいれば、どのように課題を深掘りしビジネスを展開していくかを考えます。
どの段階にしても目的を持って情報収集や仕事を行います。
目的がなく作業的に仕事をしたり、新聞を読んでいても、有効な情報であれスルーしてしまったり、自分の明確なアンテナがないため引っ掛かりません。
目的を持ち、自分の仮説を持ち、その実証に必要な情報を集めるのであれば単に新聞を読むだけでも事業を想定したりと観点が生まれ有機的なものになります。
同じ情報に触れていても得られる量と質が変わってきます。

③自分事として考える

起業した人、経営者は会社=自分といっても過言ではありません。自分の失敗=会社の失敗となるため責任は大です。
しかし、企業や組織に「属している」とマイナスな意味で案じてしまうと、自分の責任と会社を切り分けてしまい、その仕事に責任感を感じられません。無責任なアウトプットや作業的なこなしになりかねません。

また、会社として行っている事業に自らの価値を感じられていない事にも、なかなか熱心に取り組めません。起業家は、価値がある・ニーズがあると感じているからこそその事業に取り組んでいます。
事業であったり社会的な課題を自分事としていかに感じられているかが仕事への取組みの熱度に応じてきます。

起業をしないと起業家精神が身に付かないわけではないと考えます。
起業出来ないから、と言い訳しても仕方がありません。
今と同じ環境であれ、考え方を変えるだけで同様な志を持ち、バイタリティを持って取り組めます。そうすれば同じ仕事でもアウトプットは大きく変わってくるはずです。

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