知的戦闘力を高めよ!

今回は山口周さんの著書『知的戦闘力を高める 独学の技法』から特に学びになった部分をピックアップします。

アインシュタインやダーウィンなど、歴史的な天才とされる学者たちの多くは「独学」で学んでいます。
あらゆる情報にあふれ、学びが多様化している現代、様々な媒体から学習することが出来るようになっています。そんな現代において、自分の生きる道において、知的向上を図るべくどのように学んでいけばよいのか?

①学ぶ目的を明確にする

情報は非常にたくさんあります。数えても数えきれないほどあります。そんな中、自ら学んでいくためには、「学ぶべき情報」を選別しないといけません。
ではどうしたらその選択基準を見つけられるのか?ポイントとなるのが「学ぶ目的を明確にする」ことです。何のために学ぶのかが明確にすると、学ぶべき内容が見えてきます。逆に言うと、「学ばなくていいこと」が見えてきます。この「何を学ばないか」ということが、情報が溢れた現代で学びを進めていく上で非常に重要になります。
新聞ひとつとっても、朝刊1日分に大量の情報があります。漫然と文字を追っていったら午前中終わってしまいます。「今取り組んでいる仕事に関連する事」に絞り、他はとばす、とした方が結果的に深く情報を見れるため吸収できることはアウトプットに繋がりやすいものとなります。

②抽象化をする

あらゆる本を読んだり、情報を集めても、その「情報」をありのままの形で留めてしまうと非常に効率が悪いです。ケーススタディを学んだとしても、全く同じシチュエーションに出くわすことは稀であり、具体的な事例から一段、階層を上げて抽象的に物事を捉えなくてはいけません。
「コロナウイルスの影響でこれまで進まなかったリモートワークが急速普及している」という情報があったとすると、ただの一情報として捉えれば、話のネタとして活用できるくらいです。しかし、この情報を抽象化すると例えば、「災害など国全体を動かすような大きな出来事が起きた時に急速にイノベーションが普及する」と言ったように、汎用的な知恵として他の事例にも転用することが出来ます。
そうすると、「今後災害など大きな転機になりそうな時期を見据え、準備をしておけばイノベーションの先駆けになれるかもしれない」と言った洞察・仮説が立てられます。
情報をただの1しかない情報にするのではなく、10にも100にもなりえる知恵にするためには、「抽象化」が必要です。

③不変の学びと新たな学び

情報の入れ替わりが目まぐるしい現代、日々アップデートされる情報が数多くあります。その一方で、古くから変わらず伝えられる先人の教えもあります。孫子の兵法などが分かりやすい例でしょうか。また、シェイクスピアなどビジネスではないジャンルも然りです。
どちらが良い悪いではなく、どちらも必要なのです。これまで先人が積み上げ、磨き上げてきた知恵と経験の上に我々は立っており、その土台から新たな事を創り出していきます。「温故知新」です。
いくら新しいことをやろうとしても、基礎となる理念やそこに関わる人間としての本質は変わらぬものが多く、そうしたどっしりとした幹に、今までなかった新しい枝葉が付くと、これまでにはなかったけれども地に足付いたイノベーションとなります。
古典や名著を学び、その上で最新にも触れる、ということが理想の学びとなります。

インプットしても、使えなければ無価値です。
いくら武器を持っていても、扱い方を知らなければ戦闘力は低いです。
「使える」知を蓄えるために、上記3点を意識してみましょう。

引き続き投稿していきます。
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