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秋のスイッチ 

帰省をしました。
秋の帰省は2年ぶりになります。
2023年の年末から2024年の1月、2月、5月、と今年の帰省はいつもの年より少し多めでしたが、順番的に今度はお正月を北海道で過ごすので、秋にもう一度帰っておきたいと思って。

飛行機を早めに予約し、ほっとしていたのも束の間。過去のカメラロールを眺めて、10月末から11月の初めが北海道の秋真っ盛りの時季であることを思い出す。

その年その年で紅葉の時季は前後するものだし、出発前や戻ってからだって紅葉は楽しめるはずだから大丈夫!
と、自分に言い聞かせながらも過去数年のカメラロールで木々の染まり具合を遡ってしまう。
結果どうやらどの年も私の住む北海道の街は秋真っ盛りの時季。
そして帰省先の神奈川はまだ紅葉には早い時季。

ちょっと複雑な気持ちではありましたが、10月の半ばに小樽と札幌へ出かけることになっていたので、そこで秋を満喫すると心に誓いました。


札幌中心部に一泊した次の日の朝の予報は雪。

創成川沿いの朝の散歩。
桜の葉が赤く色づき、うっすらと積もった雪とのコントラストが美しい。

冬タイヤに替えていなかったので帰りの峠越えを心配していましたが、どうやら峠ではなく平地に少し降ったよう。

緑と黄が半々くらいの銀杏並木

昨年雪虫の大発生で車から降りられず散策できなかった北大キャンパスの銀杏並木は全体が黄葉するまでもう少しといった感じでしたが今年の我が家は雪虫の大群に遭遇することもなくリベンジを果たすことができました。

札幌大通り公園の木々の色づきはまだ疎ら
iphonの写真でも分かる水の透明感色と木々の色づき

往路で寄った定山渓はみごとに染まっていました。
さすが札幌の奥座敷。

一度の滞在で楽しめるように、どこも同じくらいに紅葉していたら良いのにな。笑


10月も終わりに近づく頃、私の住む街もいい感じに染まり始めたので後ろ髪を引かれつつ神奈川へ帰省。

戻ってきたら、あの通りの銀杏並木もあの公園の紅葉も散ってしまっているかもしれない…。
いつもは楽しみなのに、複雑な心境のままなんて。

羽田から横浜へ向かうバスの中、色づいた木を見つける度にちょっと心が軽くなる。
山下公園の近くのちょうど銀杏並木が続く辺りで下車。
まだ葉が緑の木もあれば緑と黄色が混ざった木もあるし、黄色に染まりきった木もあって、つい先日まで暑そうだった関東も11月となればちゃんと秋を感じられるんだと分かって嬉しい。

さて、帰省で毎回悩むのが服装のこと。
今年の10月はいつもの年より暖かくて(私個人の感覚)、エアコンもヒーターもほとんど使わず、アウターは薄手のもので過ごすことができました。
北海道の秋も少しずつ変化しているように感じます。

一方、東京の天気予報を見ていると日によって大きな寒暖差。
私の住む街と最高気温がさほど変わらない日もあったりして、東京の20℃って何度?状態で選んだ服。
約1週間の滞在中、前半は暖かそうで後半は冷えそうな予報。

薄いヒートテックのインナーを着ておいたらとりあえず無敵なはずだから、その上に長袖のティーシャツとブラウスを重ね、薄手の羽織を着ることにしました。
が、それでも歩くと暑い…。

北海道では車移動が多いけれど、帰省をしたら移動手段はバスと電車、そして徒歩。毎日1日2万歩くらいは歩きます。
朝出かける時は寒くても、歩きまくる日中は腕まくりしたいくらいぽかぽか。
「明日は肌寒くなります」という天気予報を信じて着込んで出かけ、何度「いや、暑いよ」と呟いたことでしょう。笑
そもそも北海道も暖かかったので、帰省中も同じような服を着ていたのですよね。さほど最高気温が変わらないと思っても、やっぱり北海道と関東は違うんだなぁ…と実感です。

今年の2月の帰省でも、友人と「あっつ〜!」と言いながら、途中のカフェでアイス珈琲を飲んで川津桜を見に行ったっけ。
さすがに2月の北海道で普通に歩いて「あっつ〜!」はないですものね。

横浜滞在中の楽しみ《朝散歩》の途中、iphonでパシャパシャ記録。
(今回の帰省はカメラよりiphonでの撮影が多かった!)

ちょうど日本シリーズの決勝で盛り上がっていた横浜。
横浜スタジアムから伸びる日本大通りの銀杏並木は緑の葉が多かったかな。

都内のカフェへ向かう途中の
駒沢オリンピック公園

でも、すれ違う方の装いはまちまちでダウンコートやフリース、ロングブーツの方もいれば、半袖やサンダルで歩いていたり。
皆さん何を着たら良いか悩める時季のようです。

秋薔薇が咲く時季なので母と港の見える丘公園へ出かけました。
足が弱くなってしまった母はこの日杖デビュー。
元町中華街駅からアメリカ山公園へエレベーターで上り、そこから緩い坂道が続くのですが、杖に上手く頼ることができていたので良かった〜。
花が好きな母、以前は良く出かけていたこの界隈へ来るのは久しぶりでした。

お天気を心配していた10日間の滞在中昼間に雨が降ったのは1日だけ。
行きたいと思っていたカフェを訪ねることもできたし、学生時代の友人と久しぶりに会って母校を訪ねたり、母と歩いたり…。
自称晴れ女、更新していいかな。笑

帰省から戻ると銀杏並木は見頃を迎えていました。

羽田に向かうバスの車窓から横浜の街を眺めた時はやっぱり少し寂しい気持ちになったけれど。
黄金色に染まる並木道…
間に合って良かった!

その1週間後、一斉にはらはらと散り始める銀杏の葉。

「まるでスイッチが入ったように揃って散るんだね。笑」

夫が言いました。
本当にその通りで、またその数日後には見事に落葉してどの木も寒そうな姿になり、その下には集められた銀杏の葉がもっさりと。

耳と指先の感覚がなくなるほど、冷たい北風の吹く日。
いつもの銀杏並木には落ち葉を回収する清掃車や箒でかき集める人たちの姿がありました。

そしてまた北国に白い風景が広がる季節がやってきます。




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