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今も心を軽くしてくれる、あの頃かけられた言葉たち

春ですね。
新しい生活を始める人ではなくてもどこか新しい気持ちになるのは、真新しく塗り替えられたように風景が色づく季節だからでしょうか。
枝だけだった北海道の木々も、みるみる間に緑の葉が顔を出し、春風に揺られています。

スタートの季節だからということではないのですが、以前からnoteに残しておきたいなと思っていたことがあります。
社会人になって、上司や同僚、友人からかけられた、今でも時々ふと思い出す言葉。


私は20代の頃から、販売の仕事をしていました。
学生時代、洋服を買いに行っても店員さんは店員さん、私は買う人。
うんともすんとも感じず、まさか自分が販売の仕事に就くなんて思ってもいなかったのに。今考えてもちょっと不思議です。

ずっと同じ会社ではありませんでしたが、ベーシック、トラッド、ナチュラル…
そんなテイストは似ていたと思います。

正直、時々接客に疲れてしまい、黙々とこなす仕事に転職しようかと思ったことも幾度かありました。
けれど、シフト制という生活のリズム、人と話すこと、お客様に喜んでいただけていることがダイレクトに伝わってくる接客という仕事が私には合っているのだと、その仕事から離れようとするとどうしてか尚のこと分かるもので、きっと「天職」なのだと思わされ続けてきました。

勿論、販売業はお客様とお話をして商品を売るだけではなく、納品返品作業などの力仕事、商品管理、事務仕事にディスプレーやテナントとしての業務などなどなど、かなりオールマイティに業務をこなさなければならず、見た目とのギャップを入社して間もなく感じる人も少なくはないと思います。
(※あくまでも私個人の感覚です。)

学生から社会人になった20代の頃は何をするにもおどおどしていたような気がしますが、30代になるとちょっと緊張が解れてきました。
いい意味で「世渡り上手」になったのだとも思います。
先輩方がおおらかだったこともあり、気持ち「ゆるく」こなせるようになったというのも事実。それでもヒヤヒヤドキドキすることが多かったのも事実。

そんな仕事をしていた当時、周りの人たちからかけられた言葉で、今も時々ふと思い出す言葉を書きたいと思います。

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1.「食べたら心が温かくなるから。」
仕事を始めて間もない頃、失敗をしてしまい酷く落ち込んでいたとき、休憩室で同僚が「何か食べて。食べたら心が温まってホッと落ち着くから。」と言ってくれました。

「魔法の言葉

まさにこのことなのかもしれないと今でも思う大切な言葉でした。

失敗して落ち込んでいても食欲はある私でしたが、悲しい気持ちはずるずると引きずる性格でもありました。
そんな時、美味しいものを食べるとお腹から心が温まってくる。
食べ物のエネルギーは、前を向く力と頭の中を少しすっきりとさせる力に変わる。
でも、きっとそれは食べることだけではなく、その「魔法の言葉」自体にも大きな大きなパワーがあるのだと思います。
だから私も、落ち込んだり、寂しい気持ちでいるような人にその言葉をかけてきました。

2.「いつでも笑顔で」
「お店の外から見ていたけど笑顔がなかったよ」と、言われたことがあります。
仕事していれば真剣な表情になると思います。
それでも、それから徐々に意識するようになったことは、自分しかいない店内でも笑顔でいること。
商品を整える時やディスプレーをしている時、待機状態でいる時にも柔らかな笑顔でいると親しみを感じられて、入店しやすい雰囲気になると思い常に口角を上げているよう心がけていました。
そのことが自分の精神状態を安定させていたように思います。
少し体調の優れない時も、プライベートで少し不安なことや悲しいことがあった時も。
仕事以外で心や体が不安定な時にも常に口角を上げて。
お客様と楽しく会話することでどれだけ救われたと思えたことか。
きっと一人でいたらますます心配になるような時にも、常に笑顔でいることが心を軽く、強くしてくれたように思います。

3.「明日できることは明日考えればいい」
とっても面白くて、少し天然で、頭が良くて、芯のある先輩の言葉。
その日の業務でいっぱいいっぱいになった私たち。
そこで先輩が「明日この業務あるけど、もう明日のことは明日考えればいいよ!」と。
「いいんだ!それでいいんだ!」(多分残業しなくていいんだ!とも思った気がします 笑)と一気に肩の力が抜けたのをずっと覚えています。

今の暮らしの中で、そこまで切羽詰まることも少ないですが、今日はあれをやってこれをやって…
そしたら明日はこれをやらなくちゃいけないんだけどどうしようかな…
とつい考えて頭の中が混乱しそうになる時はこの言葉を思い出します。
だって、「明日」があるのですもの。

4.掃除なんてしなくても生きていけるから、きちんと食べるんだよ。
初めて一人暮らしを始めた頃、高校時代からの親友からメールが届きました。不規則なシフト制の仕事をしていた私に「初めての一人暮らしはどう?掃除なんてしなくても生きていけるから、とにかくきちんと食べてね!」と。
「確かに!」と思いました。
散らかって掃除のされていない部屋で暮らすのはもちろん落ち着かないですけれど
食べて寝て仕事に行くだけの日々が続いたりもしたので、余裕がない時はその言葉を思い出しましたし、普段の暮らしの中でも「徹底しなくてもちょっと手抜きしていいよね〜。」と楽観的に考えられる。
なんて良い言葉なんでしょうね。

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普段の暮らしの中で時々、ちょっぴりせかせかとしてしまう自分だったり、心がぽかんとして寂しく感じてしまう自分がいます。
そんな時、この4つの言葉を唱えると「ふ〜〜っ」と心が軽くなる。

あの時があって良かった…
と思い出す時がこうして何年か先にやってくるなんて、頑張っていた頃の自分はこれっぽっちも想像していなかったけれど。
あの頃かけられた言葉たちは、今でも心を軽くしてくれるから。

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