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雨の真夜中
2024年3月28日 20:18
花火の枯れた後の匂いが好きだふと何かを想い出しそうになって何も想い出せないのに涙腺だけが 懐かしい何かを見て少しだけ体温より 温かくなる様なそんな具合いが 酷く愛おしい花火の枯れた後の匂いが好きだ
2024年3月26日 05:17
僕の身長を測った彼は 棺桶屋である貴方は幸せですよあヽきっと そうだろう顔の思い出せない 友人の葬儀があった日で焼き場の煙突から煙が軽く昇ってゆくのが見えた僕もあれになりたいどうぞ あたしゃ商売であヽやはり想い出は 地下に深い
2024年3月26日 05:13
鳥の話しを聞いたんだ 昨日羽ばたく為に 胸の筋肉は強く厚く全体の体重を下げる為に 足は細くなっていてあヽなんだそこにも自由は無いじゃないか仕方ないから 風船を買うよ風船をたくさん買うよ 仕方ないから
2024年3月12日 22:35
発狂したい願望ってある僕はたった一人でもたった一人でなくても構わないあの日 賢志くんが十三段の階段の頂上で言ってたじゃないかギロチンは いつも上から下だが奇跡の刃が下から上へと走らせたって一瞬も寿命は変わらないあヽ正に 正しく その通りだ最期の数秒か 数十秒に夢を見れるか 違うかなんてなんて些細な問題だあヽ発狂したら絵描きになろうカンバスは僕の心くらい広いやつ
2024年3月11日 20:49
賢志くんは旅に出るのだと言って大きな鞄を持って 歩き始めたその重さは尋常ならざる様子で玄関から 少しも離れない所で賢志くんは力尽きたすると賢志くんは鞄から大変 立派な安楽椅子を取り出し腰掛けて言ったあヽこの椅子を持って来て 本当によかったそうでなければ僕は絶望していたかも知れない薄っぺらになった鞄を賢志くんは ひょいと掴み膝掛けに代えた
2024年3月11日 20:39
忘れることそのこと以外の事こそが僕を抱いて眠る僕を抱いて眠る僕を抱いて眠るあヽいつの今も本能と理性と他の 忘れることそのこと以外の事こそが僕を抱いて眠る愛も希望も 夢も情もサキソフォンの調も他も