『サイコマジック』 アレハンドロ・ホドロフスキー
魔女の参考文献。視点が大きく持ち上がるような本のレビューを紹介します。半分はみなさんのため、半分は自分のため。自分自身のインプットを助けるために読んだ本を紹介していきます。アウトプットするために読むと入り方が全然ちがうのです。もし気になったらご自身で読んでみて、感じて、ぜひ自分の言葉でシェアしてみてください。
⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒
【本日の本】
アレハンドロ・ホドロフスキー『サイコマジック』
アレハンドロ・ホドロフスキーを、わたしは変わった映画を撮っている監督としか認識していなかった。ひょんなことから彼がタロットの研究者だということを知り興味を持ち、彼の本を読んでみることにした。タロットや精神性について色々と興味深いことが語られているのはもちろん、わたしは彼の優しさとか「愛」みたいなものに大変感銘を受けた。ホドロフスキーはスピリチュアリティよりも健康を信じる。人間一人一人の能力と可能性を信じている。そして、そこにあるアート・芸術性によって世界がよくなっていくんだという熱意を感じる。
最近、わたし個人的には「これを作りたい」とか「作品を完成させたい」という思いよりも、ただ書くこと、ただ作ることに興味を持つようになった。なぜならわたしの好きな作品はどれもそういうもので、それは仕事ではないし完成を目指してもいない。もう一つの世界から響いてくる音を、わたしの世界でも表現してみたいと思うだけだ。そこには不思議な力がある。ホドロフスキーのいう「治癒」のようなものかもしれない。そんなことを意識するようになってから、物語よりも詩の方がそれを表現しやすいという感覚がある。というよりも、純度が高いそのままの状態を出してくるには「詩」を使うしかないのでは?という気すらしてくる。ホドロフスキーは著書の中で「人間は誰でも一日三〇分、詩を書くのに時間を割くべきだと思う。」(259ページ)と言っている。
ちなみに、「ホドロフスキーのDUNE」という映画も素晴らしい。DUNEという幻のSFを映画化しようと試みるドキュメンタリーで、これを観ていてもわたしは「完成させないこと」や「常に全力で今を体験すること」を感じる。売れたとかできたとか評価されたとか、そんなことを飛び越えてこのプロセスを大喜びで体験する人間の楽しさみたいなものが素敵だと思う。
✴︎
わたしたちは美しい言葉を使うことができる。「健康な言語」を。そこで、例えば
「死ぬ」を「形を変える」に
「永遠」を「思考不可能な果て」に
言い換えるような言語の再構築が必要だということも書かれている。(256ページ)わたしたちは言葉によって様々な制限をしたり、自分自身を縛ってしまっている。だからこそ、自分が使う言葉に注意深くなって、思考とのつながりを見つけて、無意識に自分自身をいじめることをやめなければならないと思う。そんな無意識の領域にやさしく気がつくことができるようなこの本を読んでいる間、魔術がわたしの世界に沁み込んできた。その心地よいやさしさがこの本の魅力だ。何かを知りたいとか知識を得たい人にはもちろんおすすめだけれど、読書の時間を通して夢中の中へ解き放たれる。そのベースにはずっとやさしくあたたかい音が流れている。
「サイコマジック」は「治療するためのアート」「詩的行為(アクト)の言語」だ。その全てを理解したわけではないけれど、2023年を始めるわたしが大切なデータをインストールしたことは確かだ。この本なら、読まないで抱きしめるだけでも、枕元に置いて寝るだけでも、きっと何かを語りかけてくる。分厚い本なので、ぱっと開いたページだけをオラクルカードのように読んでみることもいいかもしれない。わたしが感じたやさしくあたたかい音が、あなたにも聴こえたらいいな。
FOLLOW ME!
💛Instagram @chibitoyara
https://www.instagram.com/chibitoyara———————————————————————
💛Twitter @satomiu___
https://twitter.com/satomiu___———————————————————————
💛完結前の世界 ブログ「水瓶座博物館」
https://starrynight.hatenablog.com/———————————————————————
💛YouTube 「高次元絵本のアトリエ」https://www.youtube.com/channel/UCW0q8_2yOA9kl-qi9jqHL9A/videos———————————————————————
💛YouTube 不思議屋さんhttps://www.youtube.com/channel/UC1EYjwPwFpcZaWGv86fFzUA/videos