何度だって、傷つく覚悟を。【読書記録】
青くて痛くて脆い/住野よるまずはじめに、この小説のページをめくる時の感覚が鳥肌もので今でも忘れられません。
それは、主人公である田端楓の作中での行動に対し、
”これは僕自身のことだ”と、強烈に、鮮明に自覚し、身の震えがしばらく治まらなかった感覚。
この作品の中で大きな変化が描かれるのは、大学卒業前のとある期間。
社会に出ていく前のモラトリアムの期間。
僕が大切な人を傷つけてしまった時期もちょうどその時期。
そして、無意識ではあったが、”落ち込んでいるあの人を助けたい”。