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バランス能力 と 姿勢の関係

皆さま、毎日お疲れ様です。

今日は、バランス能力と姿勢の関係について書こうと思います。

前回の記事を読んでくださっている方がいらしたら、
バランスのことを書くのに、姿勢という言葉をすでに何度も使っていますが、
今日は、姿勢が良い、悪いと いう言い方で普段使われている
「姿勢」
とバランス能力のお話です。

まず、ある研究報告からですが、

自然に立っている姿勢で、
背骨が曲がっているほど、
(首の根元から腰までの胸腰椎の彎曲が増加する)
また、
体が前傾姿勢になっているほど、
静的バランス機能の評価として使用される開眼での片脚立ちの保持時間、歩行速度、3分間歩行距離の低下に、有意な相関が見られ、
バランス能力の低下が確認されたと言われています。

坂光 徹彦,他脊柱後彎変形とバランス能力および歩行能力の関係理学療法科学 22(4):489–4942007

では、もう一度、

・背中が曲がっている
・前かがみの姿勢になっている

場合に、(そうでない人とは有意に)

バランス能力や歩行能力が低下している😭😭


このバランス能力と関係する上記の姿勢の特徴ですが、
加齢に伴い、強まってくる傾向があります。
(みんな平等に時は流れますよね。。)


元々、背骨はS字型に曲がっていて弾力を生むことで衝撃を吸収し、背骨への負担を軽減させています。(下記、写真参考)

歳を重ねると、
背中の曲がり具合大きくなっていき
(特に胸椎、下の写真の緑部分が曲がっていく)
背骨の曲がり具合の頂点が、
だんだん、下がってくる傾向にあります。

脊柱:背骨の連なり( 青:頸椎・緑:胸椎・赤:腰椎 )

胸椎部分がより曲がり彎曲の頂点が下がることで、
腰椎の部分は、前弯(前方への彎曲)が減少していき平坦化する
または、それ以上に背中全体が大きく曲がってしまうようになります
(胸椎が大きく曲がるのを代償する形で、腰椎が大きく前弯するパターンもありますが、日本人は背中全体が曲がってしまうパターンが多いです)


背中が曲がる
と、その部分の重心が後ろにずれるため、
身体はバランスを取ろうとして、前かがみになりやすくなります。
また、重心を取るために、
膝も、背中が後ろに大きく曲がるほど、
立っている時に曲がった状態となっていきます。



じゃあ、姿勢を良くしようよ(レッツゴー)
ということになりますが、


背骨が曲がる要因としては、
骨粗しょう症による脊柱の変形
背筋の筋力低下
脊柱の可動性の低下
生活環境(座った姿勢で長時間いる、腰を曲げたり前かがみで作業を行うなど)
など、さまざまな要因が考えられます。


この生活環境ですが、現代では、
スマホやパソコンを日常的に使用されるため、首が前方に突出する傾向にあるために、姿勢が悪くなりがちです。

2007年に行われた男子学生を対象とした研究では、
1950年(〜1990年代)に行われた研究と比べ、
近年になるほど(多文献から)
胸椎の彎曲が大きくなっていることと
体幹が より前かがみになっていることが報告されています。

中尾三喜夫他 男子学生の矢状面における脊柱彎曲の時代の変化大阪経大論集・第58巻第2号2007.7


なんらかの病気や怪我を発症し、急激に姿勢が悪くなることもありますが、
多くの方は、徐々に徐々に気付かないうちに、
背中の後方への凸が、大きくまた下がっていき、
身体が前に傾いていくなど、
少しずつ、少しずつ、姿勢が悪く
なっていきます。



・背が高くなるイメージで伸びをする。
・体幹トレーニングを行う
・体幹の可動性を保つ
・座る時間を減らす
・活動量を増やす
・栄養を摂る(ビタミンD ,Mg,Cαなど)
など
出来ることから、一歩ずつ、始めて
予防に繋げてもらえたらいいなと思います。


hikari整体サロン
吉永光恵

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