優しさの中の
いつもあの風が教えてくれる
優しさの中の優しさを
笑いの絶えない夜の
アルコールランプの炎が
わたしたちの顔を照らして
分厚くてすり減った本は
あなたとわたしを結ぶかがみ
あなたは優しく笑いかける
気の利いたジョークを交えて
あなたは笑う
みんなを楽しませる
まぶたの裏に赤や青や緑の点が線になって
あなたの世界とわたしの世界を繋いでいく
薄暗い部屋は
みんなの憩いの場
言葉にするのがもったいないほど
今夜の空気は澄んでいて
この月が照らす
わたしとあなた
笑い合うなかに密やかにたたずむ
優しさの中の優しい響き