
「男を虜にする作法」を読んだ中三女子の感想
ますい志保さん、素敵な方だなぁと思いました。
「男を虜にする」というよりも、「人を虜にする」というのがこの本の内容かなと思います。
目指すべき日本女性、みたいな。
そんな風な心構えがここで説かれていました。
「『ありがとう』を何回言ってもらえたか」というところが心に残っています。
「ありがとう」を言った回数ではなく、「ありがとう」を言ってもらった回数を数える。
なるほどな、と思って。
自分が「ありがとう」を言うのも大切だけど、それだけで自分が誰かの役に立てたのかはわからないわけで。
考えてみればその通りなのですが、新鮮な考え方でした。
やってみると、「ありがとう」を言ってもらうのって案外難しいんですよね。
意識して行動しても、5回とか7回とか。
その分、言ってもらうとうれしいし、自分はたくさん言おう、という気になります。
「ありがとう」に敏感になれて、優しい人になれる。
この数え方、おすすめです。
それから、すごく粋な心遣いだなぁと思ったのが「幸運のおすそわけをする」という部分。
ますいさんは宝くじで5000円が当たったら、1000円は職場におすそわけでクッキーを持って行ったりするそうなんです。
まぁ、まず宝くじで5000円が当たることがすごいのですが、そのおすそわけが素敵だなって思うんですよ。
幸運って、そういう風におすそわけできるものなんだな~と。
そういえば、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という小説に、そういう考え方が出てきていたのを思い出しました。
他の人の不運な気持ちまで入ってきてしまう共感マシンとちがって、こっちは自分の幸運だけをお裾分けできるから素敵。
ちなみにヨルシカの「レプリカント」はこの小説の映画バージョンに出てくる造語に因んでいるので、ご興味があればぜひ。
人を虜にする小細工みたいなものが載っているんじゃなく、こういう考え方をしたら素敵な人になれるんだな、という心構えが書いてある。
本当にモテるのは、こういう、人間自体が大きい人なんだろうなと思いました。