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子どもの発達表(排泄編)

発達の流れを知ることは、見通しを持った対応になり
気持ちの余裕にも繋がります。
今回は排泄編です。


0~6ヶ月の発達目安

  • 膀胱に一定量溜まると自然に排尿する(7カ月頃まで

  • 1日6~8回程度の排尿が一般的で、おむつ交換は頻繁に必要

  • おしっこや便のリズムはまだ不安定で、授乳後や眠りの前後に出やすい傾向がある

  • おしりの肌がデリケートなため、おむつかぶれを防ぐケアが大切

1ポイントアドバイス
おむつ交換時はお尻を清潔に保ち、優しく拭き取って保湿ケアをします。温かいタオルや清浄綿で、肌に刺激を与えないようにしましょう。また、便やおしっこのリズムを観察し、赤ちゃんが快適に過ごせるよう工夫します。


6ヶ月~1歳の発達目安

  • 自分の体の変化に敏感になり、排泄後に泣いたり不快を表現することがある

  • 少しずつ排泄の間隔が開き、リズムが整い始める

  • オマルに座れる

1ポイントアドバイス
赤ちゃんが排泄後に不快を示す場合、「おしっこしたね」「気持ちよくなったね」と声をかけ、排泄に対する気持ちよさを認識させます。おむつ交換の際は、温かく見守り、リズムを把握することで排泄のペースをつかみましょう。


1歳~1歳6ヶ月の発達目安

  • 排泄の間隔がさらに安定(1日10回程度)

  • オムツを取ると喜ぶ

  • 便のリズムが整いやすく、毎日ほぼ同じ時間に排便することが多くなる

  • 排泄のタイミングがつかめてきたら、トイレトレーニングの準備も少しずつ始められる

1ポイントアドバイス
トイレトレーニングの準備として、「おしっこしたね」など、排泄に関する言葉を教え、感覚と言葉の関連を覚えさせます。おむつが汚れた時は、「すっきりしたね」と声をかけ、清潔感や快適さを実感できるようにしましょう。


1歳6ヶ月~2歳の発達目安

  • トイレの存在に興味を示し始める

  • 排尿すると「ちっち」「でた」など伝えるようになる

  • トイレトレーニングを開始し、少しずつトイレに行くことを習慣にする

1ポイントアドバイス
トイレやおまるに座る習慣をつけ、「おしっこしてみようね」と声をかけて排泄の流れを少しずつ理解させます。うまくできたときは「よくできたね!」と褒め、自信を育てます。


2歳~3歳の発達目安

  • トイレでの排泄が徐々に習慣化され、おむつを卒業する子も増える

  • 排尿を我慢する力がつき、トイレに行くタイミングを伝えられるようになる

  • おもらしが多い時期

  • 自分でズボンを下ろし、トイレに座る動作ができるようになる

  • 成功体験を積むことで排泄の自立が進み、トイレを使う自信が育つ

1ポイントアドバイス
「トイレに行けると気持ちいいね」と声をかけ、自主的にトイレを使用できるよう支援します。うまくできたときにはしっかり褒め、失敗しても焦らず「また頑張ろうね」と励ましてあげましょう。


3歳~4歳の発達目安

  • トイレの習慣がほぼ確立し、日常的にトイレで排泄できるようになる

  • 失敗しても気にしなくなるなど、排泄に対する自信がつく

  • トイレ後に自分で手洗いや衣服の整えを行う習慣が身につき始める

1ポイントアドバイス
幼稚園や保育園でもトイレに行く習慣を身につけられるよう、「自分で行けてすごいね!」と自立を促します。万が一失敗した場合も、「大丈夫、次はうまくいくよ」と前向きに声をかけてあげましょう。


4歳~5歳の発達目安

  • 排泄の自立が確立し、外出先や集団生活でもスムーズに排泄できる

  • トイレのドアを閉めて使うようになる

  • 汚れたときは自分で処理をする意識が芽生え、衛生意識が高まる

  • 排泄に関する基本的なマナーを理解し、トイレでの振る舞いが整う

1ポイントアドバイス

「しっかりできているね、すごいね」と日常的な自立を尊重し、できることが当たり前になるまで支援します。出かける際はトイレに行くタイミングを確認し、外出先でも快適に利用できるようにします。


5歳~6歳の発達目安

  • 公共のトイレも自分で行けるようになり、場所に応じたマナーを意識できる

  • 手洗いやトイレ周りの清潔を保つ行動が定着し、衛生習慣を意識して行動する

  • プライバシー意識が育ち、他人の前での排泄を避けるなどの配慮ができる

1ポイントアドバイス
自分でトイレ後の清潔を保てるように、「手洗いも忘れずにできて偉いね」と衛生面の習慣を褒めて育てます。トイレの使い方やマナーも定着させ、快適に利用できるようサポートします。


最後に

ここに書いてあるのはあくまで目安です。
お子さんの発達には個人差があります。
これより、早いから良い、遅いから悪いというものではありません。
一喜一憂するのではなく
今の姿に目を向けながら、一歩先に踏み出せる援助をしてあげましょう

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