子どもの発達表(概念形成編)
発達の流れを知ることは、見通しを持った対応になり
気持ちの余裕にも繋がります。
今回は概念形成編です。
0~6ヶ月の目安
動く人や物を目で追う
人の声や音のする方に首を動かす
最初に認識する色は黒
目と手が協応するようになり、目についたもを手に取ろうとする
1ポイントアドバイス
おもちゃや音の出るものを使い、赤ちゃんの興味を引きましょう。声をかけたり、歌を歌うことで安心感を与えながら、感覚の発達をサポートします。
6ヶ月~1歳の発達(目安)
繰り返し物で遊んだり落としたりして音や反応を楽しむ
大人が指を差した方を見るようになる
見えなくなった物を探す
手で物をつかみ、振ったり投げたりして動かす
1ポイントアドバイス
同じ動作を繰り返しても、子どもの学びの一環です。物を手に持って叩いたり投げたりする遊びを見守り、子どもの好奇心を引き出してあげましょう。
1歳~1歳6ヶ月の発達(目安)
指差しで物を指示し、名前を覚える
マークシールなどで自分の物と認識できる
簡単な言葉を理解し、周りの物と関連付ける
絵本のイラストに興味を持ち、ページをめくろうとする
1ポイントアドバイス
身の回りの物の名前を教えたり、絵本を一緒に読みながら単語を覚えさせましょう。言葉の理解を助け、コミュニケーションの基礎を育てます。
1歳6ヶ月~2歳の発達(目安)
色や形に興味を持ち、同じ色や形の物を集める
熱さや冷たさがわるようになる
おもちゃを分類したり並べたりする
身の回りの物をグループ分けして遊ぶ
1ポイントアドバイス
色や形をテーマにしたおもちゃや絵本で遊び、物事を分類する力をはぐくんであげましょう。自分で選んで並べ替える楽しさを大切にしてください。
2歳~3歳の発達(目安)
簡単なルール(順番待ちや片付けなど)を理解する
大人の表情から喜怒哀楽がわかる
図形の名前がわかる
物の大小、量の多少がわかる
色の名前がわかり、正しく分類できる
1ポイントアドバイス
簡単なルールのあるゲームや遊びを取り入れて、順番や手順を学ぶ機会を増やしましょう。遊びを通して、ルールの概念を楽しく理解することができます。
3歳~4歳の発達(目安)
上下前後の空間把握ができるようになる
10まで暗唱できるようになる
長短大小の対立関係が理解できる
身の回りの出来事を説明しようとする
1ポイントアドバイス
物の使い方や「なぜそうなるのか」を一緒に考える時間を持ちましょう。
日常の出来事や遊びの中で、因果関係を話し合うことで、考える力が育ちます。
4歳~5歳の発達(目安)
文字に興味をもつ
電車と車は乗り物などの上位概念を理解する
おやつの時間などの自分に関連した時刻に関心をもつ
物事を順番通りに進めることに興味を持つ
1ポイントアドバイス
時間の流れを一緒に考える機会を作りましょう。「あと何分でご飯」など、日常生活の中で時間を意識させ、計画性を少しずつ育むことができます。
5歳~6歳の発達(目安)
左右がわかる
昨日、今日、明日の時間の前後を区別できる
日常の中で約束を守ることや時間を意識する
1ポイントアドバイス
お手伝いなどを通じて、計画的に動くことの大切さを教えましょう。
時間を守る、順番を守るなどの約束を少しずつ学ぶ機会をつくると◎。
最後に
ここに書いてあるのはあくまで目安です。
お子さんの発達には個人差があります。
これより、早いから良い、遅いから悪いというものではありません。
一喜一憂するのではなく
今の姿に目を向けながら、一歩先に踏み出せる援助をしてあげましょう。