台北の味を再び!3年ぶりの訪問で楽しんだB級グルメと夜市の旅③
3年ぶりの海外旅行、台湾への旅。
九份の夜景を楽しんだ後、九份から台北の忠孝復興行き 1062番のバスに乗り、台北へ戻ります。
▼ ここまでの旅の記録
◆ 饒河街観光夜市
バスは高速道路を走り、台北の東郊で一般道へ。一転して周囲はメトロポリスの風景に変わった。
Googleマップをみると、このバスは饒河街観光夜市のそばを通るらしい。ここで降りてしまおうか。
ここは、初めての台湾旅行の最初の夜にやって来たところ。熱気溢れる雰囲気とB級グルメの数々に魅了された。その後の訪問でも、足を運んだことがある。
松山でバスを降り、街角を曲がると、ライトアップされた煌びやかな松山慈祐宮が目に飛び込んできた。
寺院と夜市。台湾へ来たのだなあ… と何度来ても心がウキウキする。
ここは、士林などに比べて規模が適度。龍山寺周辺のような怪しげな一角も見当たらず、女性だけや家族連れでも安心して遊びに来られるだろう。交通の便も良い。
適度に観光化されているので我々一見の訪問者でも楽しめ、かといってしつこい呼び込みの煩わしさもない。
さて、昔と同じ、大変な人混みの夜市で何を食べたか…というと、実は全く記憶がございません。
それくらいに、目についた美味しそうなものを手当たり次第、飲んで食った。
今日もよく歩いたので、マッサージへ。ガイドブックに紹介されていた、松山の隣駅に近い6星集足体養生会館 台北南京会館へ。
明るく小綺麗な入りやすい雰囲気。
▼ チェーン店のようです。
マッサーは若い男性。Kさんという。片言の日本語と英語で話しかけてくれる。この店の客は80%がローカル。饒河街観光夜市で散々歩いて、その後ここへ来るのだそう。
ホテルはどこだ、というので、南京復興だと言うと、いい飲み屋があるから教えてあげる、という。LINEを交換して、情報を送って貰った。
ホテルに近い南京復興までは路線バスで戻り、Kさんが教えてくれた飲み屋を探しに行ってみた。この辺り、夜は静かなところとばかり思っていたが、ホテル周辺がそうだというだけで、ローカルにとってはポピュラーな飲食店街もあるようだ。
Kさんが教えてくれた2軒も、その一角にあった。ただどちらも満席に近い状態。結構疲れてもいたので、明日のお楽しみにした…が、後述する理由で翌日もいかずじまい。Kさん、申し訳ない。
◆ 土曜日の朝
翌朝は6路30分に目覚めた。今日こそ、永和豆漿大王で朝ごはんを食べるのだ。
朝の大通りを南下。忠孝復興駅を通り過ぎ、さらに南へ。
… わたくし、店の場所を完全に勘違いしておった。店は南京復興からMRTに乗って二駅先の大安から、さらに少し南下したところにあるのだが、ホテルから散歩して行ける範囲とばかり思い込んでおりました。
忠孝復興駅からさらに5分ほど歩いてから、何かおかしい、と感じ、手元のガイドブックの地図で調べ、勘違い判明。
歩いてもまあいいのだけれど、忠孝復興へ戻り、一駅だけMRTに乗車。駅にはハイキングに向かうらしき格好の中高年グループが幾つか。日本の山ガール(含、数十年前のガール)がそのまま台北に出現した感じ。どこへ歩きにいくのだろう。
大安駅からさらに徒歩5分ほど、ようやく目当ての店に到着。
日本語も英語も通じないけれど、英語メニューもあるのでなんとかなる。
… 揚げパンを熱々の豆乳に浸す。これですよ、これ。
寝起きのお腹に、なんとも優しい。
土曜日なので、どこかファーマーズマーケットへ行ってみたいと思っていた。以前、北部の花博公園で開催されていた市を覗いたことがあり、素晴らしく香り高いお茶を信じられないような手頃な価格で入手できたこともある。
今回は、永和豆漿大王から比較的行きやすい台湾希望広場農民市集を目指すことにした。
MRTを2本乗り継いで善導寺駅で降り、地表に出ると、長蛇の行列。
駅に隣接して華山市場というのがあり、その中に阜杭豆漿(フーハン・ドュジャン)という、これも豆漿の超人気店があるそうで、皆さん、これお目当ての模様。
時刻はそろそろ9時。並んでいるうちに昼ごはんの時刻になってしまうのでは、と心配になる。
ファーマーズマーケットは10時開場、とガイドブックには記されていたが、覗いてみると、すでに営業を始めていた。
3月初旬なので、南国らしい果物の品揃えは極少ない。
肉、魚、野菜は買っても日本に持ち込めないので、ここではお茶にターゲットを絞る。凍頂烏龍茶、阿里山のプーアール茶など、いくつかの店で試飲させてもらいながら、何種類か購入。
出店しているのは、みんな素朴で穏やかな生産者。平日はそれぞれの土地で汗を流し、週末はこの祝祭のようなマーケットに丹精込めた品々を届けに来るのだろう。若い人たちなら英語で多少はコミュニケーションできるが、年配者になると「好吃(ハォチー おいしい)」「我要這個(ウォーヤオ チェイガ これください)」が私の台湾語の限界なので、もどかしい。
1時間半ほど過ごし、隣接エリアにある華山1914文化創意産業園区へ。
ここは、かつての酒造工場をリノベーションしたエリアという。いわゆるMIT(Made In Taiwan)グッズの面白いなど入手できそうな気がする。
https://www.huashan1914.com/w/huashan1914/index
ただ、訪問してみると、そういう面白そうなショップはほとんどが昼からの営業。
しばらく歩き回って一隅にあるコーヒーショップでカプチーノを飲み、退散。
◆ 本日のランチ
時刻はまだ少し早めなのだけれど、昼ごはんに向け行動を起こすことにする。お目当ての店で、大行列を目の当たりにして途方に暮れることは避けたいのである。
このエリアでは2軒ほど気になる店をピックアップしていた。そのうち、薬膳スープというのに惹かれて雙月食品という店を目指すことに。
再び、華山市場の脇を通る。行列は相変わらず。朝並んでいた人たちは、もう豆乳にありつけたのでしょうか。
この辺り、地図をみると、台湾大学の医学部や附属病院が固まっている。「國立台灣大學男生第四宿舎」などという表記もある。
一人で、しかも早めに行ったからか、雙月食品には待つこともなくすんなりと入れた。しかし店内は12時前から既に家族連れなどで大賑わいだ。
日本語メニューもある。看板料理らしく店員が勧めてくれた「蛤蜊燉雞湯」というのと、油ソーメンを注文。赤鉛筆でオーダー表に印をつけ、カウンターへ持って行き、先に決済する仕組み。お値段は極めて良心的で、この繁盛ぶりも頷ける。
やがて出てきたスープは、肉野菜たっぷり。味付けもあっさりと素材の旨みを活かしており、日本人好み。
正面の席には常連らしき男性一人客がいたのだけれど、その食べっぷりはなかなかのものだった。
美味しかったのだけど、苦しい…さすがに、一昨日からの食べ過ぎのツケが回ってきた。
店を出て、交差点を走って横切ったら、息が切れ、胃の内容物が逆流しそうになった。
天気が今ひとつはっきりしないので、午後の予定は迷っていたのだが、これではアカン。
しっかり歩くことにする。
◆ 猫空へ
というわけで、再びMRTに乗り、満腹すぎて立っているのも辛いので恥も外聞もなく優先席にちょっとだけ座らせてもらい、今日3回目の忠孝復興駅で乗り換え。
… ここまで書き忘れていたが、台湾においては、今日の日本よりもマスク着用は厳格に守られている。MRTの駅でも、階段で息切れしたので少しマスクを下げてエスカレーターに乗っていたら、巡回していた駅員に鼻まで覆うよう指導された。
これは飲食店や夜市でも同様で、店員も、客も、マスクはしっかり着用。ただ食べながら大声で賑やかに話しているので、実効性の程は定かでない。
さて、まだ行ったことのない台北南部の猫空を目指す。その起点になるのはMRTの終点、動物園前駅。
忠孝復興駅から、丘陵地を20分ほども電車に揺られたでしょうか。
終点の動物園駅からは、日本のスキー場などにあるのと同様のゴンドラが、山上へと伸びている。猫空までの乗車時間約30分というから、結構な距離。
で、覚悟はしていたけれど、ゴンドラ乗り場の行列も結構な長さ。
ただ、ここでも、いちいちチケットを購入せずとも悠遊カードで乗車できるので、流れは比較的スムーズではあった。
6人乗りのゴンドラに、家族3人連れと同乗。山上まで直行するわけではなく、途中駅が3つほどあるのがユニーク。
ひたすらに山腹を登っていくのではなく、尾根を越え、深い谷を渡り、さらに途中には直角に方向転換するポイントなどもある。なかなかエンターテイニングだ。
山上には指南宮という規模の大きな金ピカの寺院もある。家族連れはここで降りて行った。
緑溢れる山並みの向こうに台北101をはじめとする高層ビル群を望みつつ、終点・猫空に到着。
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ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。引き続き、猫空散策、夜の台北徘徊へと筆を進めてまいります。
私は、2020年に勤務先を早期退職した後、関東から京都へ地方移住(?)しました。noteでは、ロードバイクで北海道一周した記録や、もう一つの趣味であるスキューバダイビング旅行の記録を綴っています。宜しければこちらもご笑覧下さい。
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