ACMA:GAME 最後の鍵?だったのか
テレビシリーズをやってから映画で完結というのは最近のテレビドラマのパターンではあるが、原作のファンとしてはテレビシリーズがある意味がっかりな出来だったのにそれをスケールアップして映画というのは大丈夫なのかという心配しかない。
原作漫画で主人公と最後のアクマゲームを闘う事となった父親との対決を終え、原作とは全く違った展開で続いてしまった本作。
しかも、敵役のトップがまさかのあの人??
しかも予告編を見ると、悪魔がゴジラかというようなトンでも映像も見えて、もはや心配しかない。
また、映画本編の前に、テレビシリーズ完結後のブリッジストーリーもあって、それを見ていないと今ひとつ盛り上がりに欠けることになるのも、なんだかなぁという感じです。
まぁ、原作ファンとして、最後まで観るしかあるまいと覚悟を決めて映画を観たわけです。
この映画の見どころは、やはりアクマゲーム。
その中でも最後の闘いですが、アクマゲームの中で使われる悪魔の力が主人公はパーフェクトリミテッドという何でも一分間固定出来る力というしょぼい力なのに対して、敵役の力が時間を巻き戻せる力というとんでもない悪魔の力だと判明して、果たしてどうなるのかと思っていたら、予想以上にいいオチがついてそこは良かったと思います。
ただツッコミどころとしては、あの極限状態に於いて、主人公の思い出のシーンが長すぎないか?時間の尺の使い方間違ってないか、という疑問ですが、死ぬ間際の走馬灯は一瞬で一生を観るということもあるでしょうから、それは良しとしましょう。
だか、今作の最大の目的であるアクマゲームにおける悪魔の鍵を消滅させ悪魔を消滅させるということが、映画の中でどう解決したのか、仲間の死や、敵方の死が今後生きていく主人公たちにどのような影響を与えることになるのか、意味深な終わり方をするのかと思ったら、まさかの無理やりハッピーエンド。
そして、これまでのストーリー全てを否定するかのような最後のワンカットにビックリした映画でした。
映画未見の方のために、詳しくは書きませんが、見終えた人といろいろ語りたいというか、一緒につっこみたい映画ではあります。
そして、アクマゲームなのに、せっかくのアクマゲームが前半あっさり流しすぎな所が残念です。
もっと駆け引きと頭脳のアクマゲームの闘いがみたかったのが、正直なところです。