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2024年秋ドラマ中間報告

今年の秋ドラマは私的には豊作で、楽しませてもらっています。
その中でも一押しのドラマというと、まだ最終回まで半分近く残しているので難しいので、期待の三作をあげていくことにします。

まずは、『全領域異常解決室』超常現象が絡んだ事件を解決する日本古来からの捜査機関という触れ込みだったのが、ドラマ中盤でまさかの展開に。
こうなると、「すべてをわかろうとするなんて人間の傲慢です」という言葉も、初期の事件解決の意味合いから大きく変わってきて、面白すぎます。

最終回までスケールアップして尻すぼみにならないことを祈ります。

次に、お気に入りなのは『モンスター』で、相棒の水谷豊さんの娘である、趣里さんが主役の法廷ドラマ。相棒も面白いのですが、安定の面白さで、むしろ安定しすぎている気もしますが、今年も年末年始の長編ドラマの撮影もあるだろうし、毎週観たいと思える熱量からは娘の『モンスター』の方が、上になります。

法廷闘争だけでなく、法廷外の駆け引きとオチに繋げるストーリーが良い。
これまで謎に包まれていた主人公の家族も登場して益々面白くなってます。
刑事ドラマではとにかく殺人事件が次々起こるんだけど、弁護士が主役のリーガルドラマはいろんな事件が扱えるのも良いですね。
最初の事件の解決で、モンスターというタイトルがダブルミーニングで主役も犯人もと言うところで、これは凄いドラマだ。間違いない。
と思っていたのですが、回を重ねて、まだ初回放送を超えるシナリオ展開にはなっていないので、これから先に期待してます。

そして、もう一作は『嘘解きレトリック』と言いたいところですが、面白いんだけど私的にはちょっと盛り上がりに欠ける感じ。
嘘を見破るというか聞くだけで嘘がわかってしまう主人公が、そのせいで小さいときから周りから迫害を受けることになり、今探偵助手として、その力を有効に使って事件を解決という単純な明るさでなく、鬱々と悩む主人公にドラマとしてはしっとりと心の動きを見せて良いドラマなんだけど、派手めなアクション好きな私からすると物足りない。
でも、好きなドラマではあります。
また、『無能の鷹』も仕事が出来ないがゆえに周りのトラブルを解決できるという、すれ違いコメディドラマとしても面白いんだけど、次がどうなるんだという引っ張るものが弱い。
で、次はどうなるんだという物語を引っ張る力が強いのは、『オクラ』です。

昔からある○○刑事というパターンのタイトルにするなら、捏造刑事(ねつぞうでか)と言うタイトルでも良いんじゃないかとも思ってしまいます。
初っぱなにこの部署に来る原因ともなった相模の刑事の死の事件の真相がこのドラマの大きな物語として繋がっていくのだろうけど、現在の未解決事件の真相を誰がどのように知る事が出来たのかという謎も一緒に納得できるシナリオになれば、傑作ドラマとして今季ベストドラマになるかもしれない気もしますが、今のところ面白いけど、オチがそれ。
と言うがっかり気配も少しだけして、期待していますが、どうなることやらです。

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