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この街が好き 千住 ❤️

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千住に関するの記事をまとめました。古くからの文化発信の拠点として、食、銭湯、蔵、古民家、まち、芝居、映像、物語など多彩な記事が集まっています。是非今の千住を堪能下さい。
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#この街がすき

【story8】おもちゃ箱みたいなカフェ(エスディコーヒー)-千住暮らし100stories-

エスディコーヒー 鈴木保幸さん(46歳) 宝箱、おもちゃ箱、ビックリ箱。キラキラ、ワクワク、ドキドキするそれらをきれいに混ぜてカフェにしたら、こんな感じになるのかも――? 面白そう、とつい足を止めてしまう。「この店を始めた理由は、元気になる場所を作りたかったんですよ」。遊び心満載のカフェ「エスディコーヒー」は、いつも次々に訪れるお客さんで、活気が溢れている。 選ぶ基準は「面白い」の感性古めかしい看板、50年前くらいにはどこの家庭にもあったであろう年代物の扇風機や脚付きのテ

千住のコンポジション 〜その奥へ〜

ぼくの目が、千住のまちの空間構造について、見て、歩いて、考えてきたこと。少しまとめてみます。 江戸、東京、千住 江戸四宿のひとつとして栄えた千住は宿場町。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光街道、奥州街道へ続く江戸の北の玄関。隅田川の舟運が盛んで河岸と街道が交差するため、たくさんの人やモノが行き交った。 約400年後の現在。舟運が鉄道に変わったものの、時代の変化をまちの中に刻み続けている。品川、内藤新宿、板橋、そして千住。江戸から東京へと変

足立区・オン・マイ・マインド④「大人になったら街が縮んだ。」-sio.note-

 東京・足立区には下町的な場所と、のどかな田園地帯とふたつの顔があると以前書きました。  僕が生まれ育ったのは下町っぽいエリアのほうでした。小さな家がひしめき、路地を少し入った場所に家がありました。  当時は何の気なしに過ごしていましたが、大人になってから訪れてみると、そのあまりの狭さにガク然とします。  路地はひとが一人、やっと通り抜けられるぐらいの幅しかありません。路地というより単なる建物と建物のスキ間です。自分はこんなところに住んでいたのかと情けない気持ちでいっぱ

足立区・オン・マイ・マインド②「足立区は下町なのか問題」-sio.note-

 みなさまは足立区についてどんなイメージをお持ちでしょうか。そもそも足立区の存在じたいご存知でしょうか?  念のため簡単に基本情報を。  足立区は東京23区のひとつ。都内北東部に位置し、北は埼玉県と接しています。  区の面積は23区のなかでたしか2番目だと小学校の社会科で習ったような記憶があります。そのときの副読本のタイトルは「わたしたちの足立」でした。  足立区はよく東京の下町ともいわれますが、僕としては素直にうなずけない部分もあります。  たしかに南の方、荒川や隅

【RoadScape】#37 昭和2年・千住大橋の活躍 (東京・千住/国道4号)

#千住暮らし 100ストーリーズ

おはようございます。2度目の救急事態宣言下いかがお過ごしでしょうか? 一昨年からの始まった#千住暮らしプロジェクトは本noteでもリレーエッセイマガジンがアップされています。またインスタ等のSNSで検索すると多くの思いを見ることができ、そこで展開される千住の風景を見つけられる状況となりました。 本プロジェクトでは、魅力的な暮らしを展開されている方々へのプロによる取材がスタートし、HP上に月単位でアップするべく動き始めています。先日最初の2本がアップされました。 素敵な写真

喫茶店店主の僕がシェアハウスを作ったわけ

こんにちは。 北千住の裏路地でKiKi千住東の家という、 日用品と喫茶の店をしている高木です。 このたび仲間たちと同じく北千住内にシェアハウスを立ち上げました。 なぜ普段お店をやっている僕が北千住にシェアハウスをつくりたいと思ったのか。 それは、実現したい暮らしがあるからです。 今から5年ほど前、僕は都内の不動産会社に入社しました。 不動産業界を選んだ理由は、自分が豊かだと思う場を世の中につくりたかったから。 金融系の会社にしたのは、空論ではなくお金の流れもわかったうえ

旧千住郵便局電話事務室 百周年に向けて

今年パナソニック美術館で分離派100周年の展示が行われ、千住の建物が美しい写真とともに紹介された。その写真は会場でしか見ることができないが、今から100年前、分離派が台頭したその時代に造られたたこの建物を、今でもこの千住の地で見ることができる。 展示会場に書かれていたエピソードには、設計者である山田守によって他の作品とともに当時撮りためた写真がヨーロッパにわたり、巨匠コルビジェの目に触れ、最も美しい作品であると評価を受けることとなった。 千住地域の中で、この建物は宿場町街

足立区・オン・マイ・マインド⑥ 足立区最大の盛り場・北千住は東の吉祥寺だ!

 久々の更新です。今回紹介したいのは足立区最大の商業スポットといってもいい北千住。  数年前に「千住クレイジーボーイズ」というNHKのドラマの舞台となり、最近でもあいみょんが「ハルノヒ」という曲で「♪北千住駅の~プラットホーム~」と歌ったように、この地域にはいま風が吹いています。  子どものころ、僕は自分の住んでるところ、つまり足立区の荒川をはさんで東側は本当の東京じゃなくて、川向こうの北千住こそが正真正銘の東京都だと思ってました。自分ちのまわりは木造家屋がメインなの

北千住

今日は北千住にてnote仲間とランチした。 家が結構遠かったのに、北千住まで来てくれて本当に感謝。 久々に人と話すとやたら自分の事を話してしまう。 色々な話をして、話も聞けて、とても楽しかった。 友達が一人増えた。 最近は、近くに住んでいる友達も少ないし、大人になって出来た友達は基本的に仕事関係なので、なかなか嬉しい事だ。 ーーーーーーーーーー 北千住に住んでいた事があった。 当時は同棲していて、古い六畳一間で暮らしていた。 あまりいい思い出のない街。 で

足立区・オン・マイ・マインド⑤「首都高ドライブで格差について考える」-sio.note-

 前回書いたように個人的にはやや暗いイメージがぬぐえない荒川河川敷。  バブル崩壊後の不況の時期は屋外生活の方々のブルーシート製の家がいっぱいでした。  最近はだいぶ減りましたが、まだいくつかは健在です。けっこう家財道具も揃っていて住み心地は悪くなさそうです。  土手の上に立つと対岸の北千住側には高層ビルやマンションが並び、遠くにスカイツリーもそそり立ち、いかにも都会的な風景です。  振り返って川のこちら側、僕の住んでた町のほうを見下ろすと、小さな家々や低いビルの群れ

足立区・オン・マイ・マインド①『埼玉県民の僕は足立区の夢を見るか?』 -sio.note-

 ……出身が東京って、なんだかつまんない気がします。  しかも足立区じゃあねえー、べつに面白くもなんともないですよね。  いまはとなりの埼玉に移ったので、なにはともあれ足立区は「生まれ故郷」にはちがいないのですが、「ふるさと」と呼ぶには身近すぎて思い入れが抱きにくいです。  そんな足立区には小学5年ごろまで暮らしてました。  生まれてからほんの10年ちょっとの期間ですが、非常に大事な年代です。人格の基本的な部分はほとんどこの時期にできあがっちまうんですから。  つま