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禁酒16日目:読書記録:残照の頂〜続・山女日記〜

 こんばんは、禁酒16日目の夜を迎えました。昨日に続き最近読み終えた本の読書感想文を書こうと思います。禁酒して夜の時間が生まれて読書にさける時間が増えました。

残照の頂〜続・山女日記〜

 幻冬舎文庫から出ている湊かなえさんの作品です。湊かなえさんといえば「告白」という作品が思いつくのですが、この「残照の頂」の前の作品「山女日記」がかなり面白かったので購入してしまいました。

登山好きにはたまらない

 私自身、登山が好きでテント泊などをしに北アルプスに行ったこともあるのですが、やはり絶景を見ながら食べるご飯がたまらなく美味しくて、なかなかやめられません。
 「山女日記」の時から、登場人物が山に登る理由とか経緯が事細かに描かれていました。仕事でうまくいかなくてリフレッシュしたい時に登った山や、何かの願がけに登った山、もう絶対こんな苦行やらねぇと思っていたのに山頂や稜線の景色を見る頃には来てよかったと感動して歩いた山などが、登場人物の状況と重なって思い返されます。

続編の本作品では、超有名所の山が目白押し

 さて、続編となるこの「残照の頂」では、表銀座縦走や剱岳、五竜岳など有名どころの山を舞台に物語が展開されます。
 私自身、表銀座縦走の経験があり、槍ヶ岳に辿り着く最後の登り返しが本当にきつかったよなぁ、と思い出しながら作品を楽しむことができました。
 まだ登ったことがない方も、登ったことがある方も、どちらも楽しめる作品を世に出してくれたことに感謝いたします。
 登場する山に登ったことがあるから面白い、というわけでもなく、登ったことがないからこそ読んで楽しめる良い作品だなぁと思います。
 私自身、表銀座縦走も剱岳も登ったことはありますが、五竜岳は登った古語がありません。しかしこの五竜岳の山荘には「山が好き、酒が好き」とプリントされた有名な山Tシャツがあり、その話もちょこっと出てきます。いつか五竜岳に登るとき、この作品を思い出しながら登るんだろうなと思います。

登場人物も魅力的

 登場人物も大変に魅力的で、さまざまに複雑な事情を抱えながら、山に登ります。亡き夫への後悔をもつ女性や和菓子屋をついで長いこと疎遠だった山友達へのひさびさの手紙など、どの話も人の人生をのぞかせてもらっているように感じるほど状況や気持ちが詳細に描かれているので、ついつい読みふけってしまいました。

まとめ

 山好きも、山に登らない人も楽しめる素晴らしい作品です。秋の夜長にぜひ手に取ってみてください。それでは明日も良い1日をお過ごしください。

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