【情緒学級×読み聞かせ3】落語絵本を読む
易しい内容の落語絵本なんか、いいかもしれない。『まんじゅうこわい』とか。
特別支援学級(情緒学級)でヨシタケシンスケさんの『りゆうがあります』を読み聞かせした時に、そんなことを感じました。
読み聞かせボランティア、基本的に自分の子が在籍するクラスで行うので、私は娘がいる情緒学級担当になります。この情緒学級は、娘以外は全員男子(当時)。
男子たちのわちゃわちゃ話で、だけどホモソーシャルな要素もほぼ感じない『まんじゅうこわい』は、このクラスの雰囲気に合っている気がしたのです。
(全校にあれだけ児童数いて、情緒学級の方が合っている女子は娘1人じゃなかろうに…という思いはあったんですが、それはそれとして)
日本人の教養としても、話は知っておいた方がいいし。
子どもたち、どっかんどっかん笑ってました。
何百年も生き残るということは、それだけ鉄板なのだなと実感。
担任の先生から
「本物の落語もそうだけど、お話そのものが面白いだけじゃなく、話す人がうまく話さないとと面白いものにならないんだ。〇〇ちゃんのお母さん、家でたくさん練習してくださったんだと僕は想像しています」
と言われて、先生の観察力、眼力の鋭さに脱帽。
そう。テンポのいい話をテンポよく、聞き取りやすいように進めるには、確かに練習が必要でした(一週間くらい、結構頑張っていた)。
「別のネタの話も聞きたい」
と言っている子もいて、次の回に選んだのがこれ。
「寿限無」もまた、子ども向けにもなるメジャーな話です。
ただ、実際に読み聞かせしたら、「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…」と長い名前を読むところで、集中力が切れて話し出すお子さんが2人くらい。
そうか、ここはそういう特性のあるお子さんのためのクラスでもあるんだった。
だから読まない方がよかった…ではなく、それも受け止めればいいのかなあと思っています(2人くらいならば)。