
指導教育 高校時代の学び 2
こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。
私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。
ラグビーマネジメントを経営と捉え、
監督時代は多くの学びに投資しました。
指導方法も時代とともに移り変わり、
コーチングや褒めて育てることが主流になっています。
学生時代に受けた指導を完全に否定される書籍が並ぶ書店を見て、
「過ちては改むるに憚ること勿れ」と、気を引き締めました。
そんな折、アメリカ出身の経営コンサルタント、
ジェームス・スキナーのオーディオコースを聴いていると
「幼少期の厳しい躾が将来の成長につながる」
という言葉が耳に入ってきました。
大人になってからの指導教育には、時間がかかります。
指導教育と言えば、やはり日川高校時代のことが思い出されます。
日川高校伝統オリエンテーションの後から、1年生は先輩に会うたび、
朝は「おはようございます!」、昼間は「こんにちは!」、
放課後には「お先に失礼しますかな?さようなら!!」と、
校内には挨拶の声が響きます。
私のクラスは1年1組、担任の先生はラグビー部の顧問でした。
ラグビー部の縁からか、ホームルーム長にも任命されてしまいます。
甲府南中学校から学区外の、遠距離高校へ入学したので、
しばらくおとなしい振りをしておこうとしていた中、
元気に溢れた猛者たちをどのようにまとめていくか、
不安しか感じませんでした。体育の先生は生活指導に最適、
選りすぐりのツワモノ先生なので誰ひとり反抗できません。
しかし中学時代、好き放題な学校生活を送っていた
余韻がぬぐい切れないのか、国語の授業で数名がテキストを忘れます。
もちろんそのうちの一人が私です。
スポーツ刈りの国語教諭は
「おまんと(甲州弁:「お前たち」の意)は授業受けんでいいから、
体育教官室の前で座っているように」と申し渡されます。
国語の授業なのになぜ体育教官室なのか?
疑問を抱きつつ5名ほどで正座します。
ほどなくして角刈り、がに股歩きの、
怒りのオーラを身にまとった担任が近づいてきます。
5人に「やられる!!」と緊張感が走ります。危機的無意識が働きます。
今では大問題になることですが、
先生は言葉より鉄拳制裁が先です。「おまんとは、なんだ!!」
ホームルーム長である私が口火を切って弁解をしようとすると、
間髪入れずにもう3発鉄拳が飛んできます。
チャイムが鳴るまでの辛抱・・・と思いきや
その次の授業まで正座が続きます。
しばらくすると担任は、教官室を後に保健室へ向かいます。
「みんなどうするよ?!」と、悪ガキは悪知恵を振り絞るのですが、
よい案は思いつきません。やがて先生が戻り、
「おまんとうはいつまで座ってるずら、早く授業へ戻るずら!
(甲州弁:「お前たちはいつまで座っているのか、早く授業へ戻りなさい」の意)」と、2時間ほどの正座は終わりを告げます。
忘れ物の対価が、2時間の正座と鉄拳です。
悪ガキたちは3年間二度と忘れ物をしないくらいの、強制的指導でした。
厳しい躾はしっかりと身を結び、
あの教育が今を作っているのだと実感できます。
母校である日川高校は、先輩や同級生、後輩に至るまで、
多くの著名人や経営者、リーダーを排出しています。
振返ってみても、厳しい、優しい、楽しいと、
まずは厳しいが先頭にきます。
「楽しい」行事には先生は関与しません。学生主体での実行です。
先生も余興に参加してくれたり、学園祭もとても盛り上がります。
規律もルールも実にシンプルで、森信三先生の言葉で知られる
「時を守り 場を清め 礼を正す」を地で行きます。
この3つの規律を、重点的に学びます。
これは今の日川高校生も同じなようです。
私の息子は、現在日川高校に通っています。もちろんラグビー部です。
規律、マナーに対する厳しさは、現在も継承されていると話してくれます。
この、厳しいなかの「優しさ」は卒業後に実感します。
仕事柄多くのOBたちと関わる機会があるのですが、
皆、厳しい中で生まれた連帯感や信頼関係があるのでしょう、
親身に対応してくれます。
時代は平成に入り、「ゆとり教育」がクローズアップされます。
ナンバーワンからオンリーワンへ、個性を重視する教育へシフトしました。
その弊害とも言われる、次世代のリーダーが育たないことが、
現在の中小企業に見られるとても大きな問題です。
若者の早期退職が改善されません。
近い将来には、少子化のため若者の人材確保が急務です。
スクラムヒューマンパワーの代表日原は、
学生生活においてもリーダーを経験し、
理不尽なこともプラスの経験と捉え、
今の時流に合った人材育成を得意としています。
リーダーの採用から育成まで、是非ご相談ください。
次回は態度教育についてお話をしたいと思います。
態度教育とは、心のコップを上に向け、自分の人生を切り拓く方法です。
いいなと思ったら応援しよう!
