絵本「なつみはなんにでもなれる」を学級活動で授業にしてみた
子どもたちが絵本の中に出てくるなつみのようにジェスチャーで物を表現していたことから、この授業を思いつきました。学級活動の内容や想定される授業内容、そして目標と目的を紹介します。
実践手順
1「なつみはなんにでもなれる」を朗読する。
2「〇〇くんはなんにでもなれる!?」というゲームを提示する。
3 なつみは最後に何になっていたのか考えてみる。
ルール
①出題者(1人)と回答者(その他)に分かれる。
②出題者となる子どもにお題となる絵を伝える。
③出題者がジェスチャーで回答者にお題を伝える。
④回答者の答えが出揃ったところで、出題者から答えを提示する。
特別支援学校のうちのクラスでやる場合
①お題は「なつみはなんにでもなれる」の絵の中から出題する。(表現方法の例が載っているため、また回答者としても答えに結びつきやすくなるため)
②回答を選択形式にする。(発語がない子どもでも回答しやすいように)
③ジェスチャーをするときに効果音や鳴き声を言ってもOKにする。
〜追記〜
④出題者がやっているところを写真で撮り、テレビに映す。(出題者がジェスチャーをし続けなくてよくなる)
想定される授業
国語、学級活動、自立活動
目標と目的
・物の特徴を見つけ、それを表現することができる。
・相手に自分の伝えたいことが伝わる楽しさを味わう。
子どもの反応と改善点
みんなが大好きな絵本だったので、導入としての食いつきは良かった。なつみのジェスチャーしている絵を見て、真似できる子もいれば、教師が絵を見てジェスチャーする様子を見て、一緒にやる子もいた。
特に反応が良かったのは、発語はないが、普段からジェスチャーでコミュニケーションをとっている子、自分がジェスチャーをする時も、逆に友達がジェスチャーする時もいつもよりもモチベーション高く取り組めていた。
取り組んでみて、発語が全くない子だけでなく、普段から発語がある子達にとってもジェスチャーを交えながら喋ることって大事なことだし、やってみてよかったと感じる。
また今回は、出題を「なつみはなんにでもなれる」に限定したため、子ども達もそこに書いてあるジェスチャーをするにとどまったが、出題を「動物」、「食べ物」など自分で特徴を考えて表現するようにすることで、より、国語らしい授業になるのではないかなと思った。
ちなみに、「なつみはなんにでもなれる」のラスト、何をしてる?と聞いたら一番多かったのは「かたつむり」でした笑