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chiro_39
【詩】エトワール
彼女たちは花であり
彼女たちは幻想であり
指先からほどけていく熱に
地球を軸にして爪先が回転する
音楽に混じる、混じりけのない血よ
可憐な唇から漏れる息は
火傷しそうなくらいに冷たい
森に迷い込んだバンビは
最初からすべてを知っていたように
まつげを涙で震わせていた
星だけを待っていたの
どの街からでも見えるほど眩しい星を
彼女たちは死であり
彼女たちは秘密であり
凍ってしまった歯車のひとつ
ふわりと飛び立った光の心臓よ
抒情的な仕草で
手に取った透明の林檎は
王子様のいない物語の延長線上に
そっと置いてきた
星だけを待っていたの
どの街からでも見えるほど眩しい星を
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