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ご縁

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大切な存在が旅立っていった。

近所のお寺のおばちゃん。

家族ではないけれど、家族のような。
もしかしたら家族以上の繋がりがあったのかもしれない。

と思う瞬間がたくさんあった。


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長男が生まれたばかりの頃
たまたま散歩をしていて立ち寄ったお寺。

「暑いからお茶飲んでいきなさい」

そんな会話からのご縁で

「またいらっしゃいね」

と帰ったのに

「今日はお菓子食べにおいで」
「野菜をたくさんもらったから取りにおいで」
「ちょっと手伝ってほしいことがあるの」

ことある事に声をかけてくれた。

そしていつの間にか子どもたちを
孫みたいに可愛がってくれていた。



自分のことよりも
人のことばかり考えていて
人のことばかり何かやっているような人だったけど。

たまにマッサージさせてもらったときは
すごく気持ちよさそうに、寝てた。

「この時間が一番いいねぇ」

と、ぼそっと言ってくれたときは嬉しかったな。


子どもたちもお寺で過ごす時間の中で
学校では教えてくれないことを
たくさん学ばせていただいた。

何も言わなくても自然と手を合わせられるように
なったのは、おばちゃんのおかげです。
ありがとうございます。

体はもうここにはないけれど
存在や教えてもらったことは
いつでも感じられるし、思い出すことができる。


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ご縁
縁起
因縁生起

今までのできごと
どれ一つ欠けていても
今はないだろうし
日々いろんなことが変化していくけど
さまざまな縁の中で今を生きている。

たまに忘れたりしても
そのときそのときで
思い出したりしながら
また手を合わせにいきたいと思っている。

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おばちゃん
たくさんの優しさをくれて
本当にありがとうございました。

体のあちこちが痛かったと思うから
これからはおじさんのいる場所で
ゆっくり休んでくださいね。

またどこかで。

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