腫瘍かも知れない
脳梗塞との診断後、経過観察で、去年の年の瀬にCTを撮ったところ、医師の予想とは違う結果だったらしく、MRIも撮りましょうという事になった。
結果、「脳梗塞じゃ無くて腫瘍かも」と言われ、大学病院に紹介状を書きますという事になった。
個人病院から総合病院、そして大学病院へ、着実なステップアップを遂げてしまった。
「腫瘍が有るかも」と言われたら、もっとショックを受けるものかと思っていたけれど、案外「あ、そう」という感じだった。
おそらく良性だろうとの事だけど、もしそうで無いとしても、ある程度時期の目処があって死ぬのなら、その方が気が楽だ。「あなた100歳まで生きますよ」とかの方がゾッとする。
物事にどう反応するかは、実際に目の前に突きつけられてみないと、本当のところはわからない。
「私の脳に腫瘍が有るかも知れない」
その事は意外にも私を温かい気持ちにさせた。「これでもう、寂しくない」何故だかそう思った。私の内側に居るかも知れない、片時も離れることのない私だけの何か。そんな風に思った。
これで「やっぱり脳梗塞でしたよ」と言われたら、私はどう思うのだろう。寂しいのか、それともやっぱりホッとするのか。
それもまた実際に目の前に来てみないと分からない。だからまだこの話は続く。
次回は、大学病院の検査の後で。