yam

アラフィフ、独身、子無し、猫好き。

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最近の記事

うちの猫のこと④

一応、人様の猫をお預かりしているという体でうちにやって来たけれど、名前は要るよね。不便だし。元の名前もわかんないし。 ということで、早々にうちでの呼び名は「マロン」になった。栗の渋皮みたいな毛の色だったから。まあ、よくある名前だけど。 思い返してみれば我が家では雄猫を飼ったことがない。 常に1〜2匹は猫がいるがいつも雌だった。 先住猫も、一匹しか生まれなかった仔猫も、出先で逆ナンして来た猫も、薬屋だか布団屋だかが何故か連れて来た猫もみんな雌ばかり。 しかしうちは何となく

    • うちの猫のこと③

      晴れて猫を飼っても良い人認定された私は約束の猫の元へと向かった。 改めて見るとデカい。 うちの先住猫は元々体が小さい上、もう老齢なので痩せている。 先住猫のサイズに慣れていたので、やたら大きく見えた。 普段病院に行く時に使っているバスケットを用意して行ったのだが、いざ入れてみようとすると、なんと太っていて入らない。 先住猫は余裕で入れるサイズだったのでまさか入らないとは思っていなかった。 無理やり詰めるわけにもいかないし、うーん困った。 しかしそのまま車に乗せるのも逃げて

      • うちの猫のこと②

        妙な経緯で引き受けることとなった迷い猫の飼い主探しは行き詰まっていた。 問題が起こった以上、他者を巻き込むことはもうできない。 しかし、乗りかかった船である。もう乗ってしまうことにした。 一旦自分で引き取って、その上で飼い主を探すことに決めた。 うちにはその時すでに老齢の猫がいて、しかも猫嫌いときていて、家族にはあまりいい顔をされなかったが、一時的に預かるだけだと説得し動物愛護センターへ連絡をした。 「次の譲渡会は○月○日なんですが、場所が〇〇市なんです」 遠い… 車で

        • うちの猫のこと①

          私は飼い猫の正確な年齢を知らない。 マロンがうちにやって来たのは7年前、すでに成猫で当時の推定年齢は5歳。それが正確だとしたら12歳だし違っていても10歳は超えているはずだ。 彼との出会いは非常に奇妙なものだった。 ある日、会社のSNSに「おたくの会社の近くで保護された猫の飼い主を探してほしい」という内容のDMが届いた。 どこの誰とも知らない全く無関係の第三者から。 動物愛護センターに保護されているが、もうすぐ保護期限になりその前に飼い主が見つかるか譲渡先が見つかるかし

        うちの猫のこと④

          その後-結局腫瘍はどうだったのか

          すっかり忘れていた。というより書くことに興味がなくなっていたのだろう。 前回の投稿が2年前。それも検査の前に次回に続くような書き方で終わっていた。 死んだと思われる終わり方である。 結果、死んではいないので一応続きを書いてみることにした。 自分の中では時間が経ちすぎていて、感想とかも全部忘れてしまった。 結局のところどうだったのかというと、腫瘍様のものはあった。 今も一応定期的に検査には行っている。 なぜ「腫瘍」ではなく「腫瘍様」なのかと言えば、それ以上は開いて見ないとわ

          その後-結局腫瘍はどうだったのか

          腫瘍かも知れない

          脳梗塞との診断後、経過観察で、去年の年の瀬にCTを撮ったところ、医師の予想とは違う結果だったらしく、MRIも撮りましょうという事になった。 結果、「脳梗塞じゃ無くて腫瘍かも」と言われ、大学病院に紹介状を書きますという事になった。 個人病院から総合病院、そして大学病院へ、着実なステップアップを遂げてしまった。 「腫瘍が有るかも」と言われたら、もっとショックを受けるものかと思っていたけれど、案外「あ、そう」という感じだった。 おそらく良性だろうとの事だけど、もしそうで無い

          腫瘍かも知れない

          何もしない日々|中毒について考える

          昼間のうちはまだ良かった。 わりとウトウトしている事が多かったせいか、なんとなくやり過ごせていた。 問題は夜だ。 禁煙。 けっこう筋金入りにスモーカーなのだ。 入院前、荷物をまとめている時には、持っていかないつもりだった煙草を、家を出る段になって、やはりバッグに忍ばせた。 夜中、煙草が吸いたいな、と思う。 バッグに隠してある煙草を持って、こっそり外へ出られないだろうか。屋上?駐車場?外に出られるのかな? 当然、やってはいけない。問題行動。 大人としてアカンやつだ。 分か

          何もしない日々|中毒について考える

          何もしない日々|それでもしなくてはいけない事

          「何かをしなくてはいけない」ことから解き放たれた囚人にも、しなくてはいけないことがあった。 そう、検査だ。それ以外ない。その為の入院だ。 まずはCT。しかし、ここでまた初めてに出会う。 「血管造影剤」 知ってる!聞いたことある!やった事ないけど! 薬のアレルギーなどない私なので、特に心配はしていなかったが、事前に一筆書かされていた。 ○軽い副作用 吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、発疹、かゆみ、発熱、せき など ○重い副作用 重い不整脈、ショック、けいれん、腎不全、意識消失 な

          何もしない日々|それでもしなくてはいけない事

          何もしない日々|はじまりのところ

           1週間と言われた検査入院は、3泊4日であっさり終わり、説明は外来で聞きに来てくださいとのことで、多分大丈夫だったものと思われる。  マズイ事になってたら退院させないもんね、きっと。入院のときみたいに引き止められるはず。  あっけなく私の「何もしない日々」は幕を閉じ、普通に会社に行っている。  43年、特に大きな病気も怪我も無く、骨折も盲腸も未経験の私が初めて入院したのが面白くて、記録というか日記のようなものでも書いてみようと思って、こうして書いている。  物書きでもなん

          何もしない日々|はじまりのところ

          何もしない日々

          「紹介状を書くので、総合病院の脳神経外科に行ってください」 そう言われて総合病院でMRIに入った。 かかりつけ医院にあるよりも、うんと強そうなやつ。 金属探知機使うんだね。空港みたい。 ネイルに入ってるラメも、脚に入ってるタトゥーも大丈夫だった。よかった。 「これで終わりなので、あとは会計窓口に行ってください」 意外とすぐ終わったな、と思いながら会計をしに行った。結果は後日聞きに来るようにと、もう日程が決まっていた。 窓口に書類を出して会計の順番を待っていたら、 「あ、

          何もしない日々