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成長の糧となった10の教訓。18年の経営で見つけた本質追求の形

会社を立ち上げてはや18年。この道のりには、喜びも試練も数多くありました。先日、静岡の若手起業家発掘プロジェクト「TOMOLプロジェクト」にて、次世代を担う起業家の皆さんに向けて、ビジネスとマインドセットについてお話しする機会をいただきました。

この貴重な機会を設けてくださったのは、スタートアップ支援のコンサルティング会社 EXPACT の代表取締役CEO高地さん、産業ドローンの人材育成と社会実装に向けて精力的に活動されている SKYPEAK の代表取締役CEO高野さん。当日の様子は公式サイトで紹介されていますので、詳しくは下記のレポートをご覧ください。

その中で多くの反響をいただいた「10の教訓」を共有したいと思います。これは、私自身が会社を運営していく中で「これは間違いない」と気づき実践してきたものです。ビジネスに限らず日常生活でも役に立っています。

一経営者の経験則ですが、誰かのお役に立てばうれしいです。


本質追求に相手なし

商談など、ビジネスの成果を追求する場面では、発注者・受注者という力関係が頭をよぎることがあります。しかし、私たちのゴールは顧客のビジネスを成功に導くこと。疑問を感じたら、相手が誰であれ、はっきりと意見を伝えるべきです。本質を追求するための建設的な対話こそが、真の成果を生み出すのです。

舵取りこそ顧客の望み

相手はプロフェッショナルな成果を求めてあなたに依頼しています。例えば、美容師は「イメージチェンジしたい」というお客様の漠然とした要望から、具体的なスタイルを提案していきます。ビジネスでも同じように、相手の期待を見極めながら積極的にリードしていきましょう。舵取りを担うことこそが、相手からの信頼に応える道なのです。

己を知る者と共に歩め

志の高い人々が集まる場所には、必然的にあなたの価値を理解してくれる仲間がいます。ただし、そういう場所は自然と見つかるものではありません。意識的に選び、そこに身を置く決断が必要です。そしてそこで出会う仲間たちこそが、ビジネスの荒波を共に乗り越えていける、かけがえのない存在となるのです。

動けば機会が微笑む

待っているだけでは、チャンスは決してやってきません。何かを変えたいのなら、自分から一歩を踏み出すことです。その行動が正しかったかどうかは、実際に動いてみなければ分かりません。大切なのは、今この瞬間から「動かない理由」を探すのをやめ、「動き始める勇気」を持つことなのです。

足枷は迅速に断て

円滑なコミュニケーションが難しい、約束が一方的、なんとなく違和感を覚える―。これらは、その関係を見直すべきサインです。ビジネスには、互いの成長につながる関係と、一方だけが利益を求める関係があります。後者との関係を継続しても事態は改善せず、むしろ状況は悪化していくばかり。大切なのは、自分の直感を信じること。あなたの成長を妨げる要因には、決断と行動で向き合う必要があるのです。

捨てる英知が時を生む

スマートフォンのバッテリーが10%を切っている場合と、画面の中のアプリを整理する場合、どちらを先に対処すべきでしょうか。答えは明白です。バッテリー切れは致命的な問題、アプリ整理は後回しにしても支障はない問題。このように、「やらないことを決める」という判断こそが、本当に必要なことを浮き彫りにします。優先順位をつけることとは違います。最初からやらないことを決めることで、おのずと本質的な課題だけが残り、ゴールまでの道のりは大きく短縮されるのです。

無知の自覚が学びの扉

優秀な人々に共通する特徴の一つは、知らないことを「知らない」と素直に認められることです。なぜなら、知っている人に聞くことが、最も効率的な学びの方法だからです。世の中には自分が知らないことが無数にあります。それを認められる勇気こそが、新たな知識への扉を開く鍵となるのです。

信頼は細糸、切断は一瞬

相手から厳しい言葉を投げかけられたとき、すぐに反応してはいけません。その一瞬の感情が、長年かけて築いた信頼関係を壊してしまうことがあるのです。一呼吸置いて、一晩考えてみましょう。時間を置くことで、相手の真意が見えてくることもあれば、自分の至らなかった点に気づくこともあります。そして、じっくりと考えた上で、建設的な対話を心がけることが、信頼関係をより強固にする道となるのです。

過去は不変、未来は可変

最新の科学技術をもってしても、明日の天気さえ完璧には予測できません。それは人生も同じです。誰しも過去を振り返り、「あのときこうすれば」と考えることはあります。しかし、過去は決して変えられないのです。大切なのは、過去から学びながら、自分の手で変えられる未来へと目を向けることです。

日々新たに己を磨く

昨日の自分は、すでに過去のものです。新しいことに挑戦する一歩を、毎日の習慣にしましょう。それは仕事かもしれません。趣味かもしれません。大切なのは、これまでの自分を超えようとする意志です。この小さな積み重ねが、やがて大きな成長となって、あなたの未来を切り開いていくのです。

さいごに

ビジネスの世界で成功を収めている人々に共通するのは、単なるスキルや知識だけではありません。それは、自分の信じる道を歩み続ける勇気であり、他者との真摯な関係を築く誠実さであり、日々自身を磨き続ける向上心です。

この10の教訓は、私が多くの起業家との出会いの中で気づかされた、成功の本質です。しかし、これは決して「こうあるべき」という固定的な規範ではありません。むしろ、あなた自身が新たな挑戦を続けていく上での、ひとつの道標として受け取っていただければ幸いです。

ビジネスとは結局のところ、人と人との関係の上に成り立つもの。だからこそ、人としての成長なくして、真の成功は掴めないのだと信じています。

EXPACTの高地さん、SKYPEAKの高野さん、および関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。そして、TOMOLプロジェクトで活動する若い起業家の皆さまの成功を心からお祈りしています!

ダイジェスト

スカイピークCEO高野さんによるオープニングトーク
https://japandronelicense.com/
今回の会場となったWeWork 渋谷スクランブルスクエアのコミュニティマネージャー内山さんは、共創スペースの活用方法を解説
https://wework.co.jp/location/tokyo/shibuya-aoyama-area/shibuya-scramble-square
10の教訓を話した著者。プロの手にかかると凄い偉い人に見える(笑)
https://archvision.jp/
おりささんの愛称で知られるbgmnow代表の木ノ脇さんは元プロベーシスト。その知見が現在の仕事、テクノロジー x 動画制作につながっています
https://bgmnow.net/
数々の企業を渡り歩き、IPOも経験した蓮沼さん。現在はColorful HDの代表として「全ての人にITを、すべての人に活躍を」をミッションに人と組織の育成にも取り組まれています
https://www.colorfulhd.com/
若手起業家からの質問タイム。熱意を感じました
鋭い質問に苦笑いの登壇陣。それだけ皆さん本気だということを実感
撮影チームのお茶目な皆さま
https://expact.jp/
記念の集合写真
https://project.tomol.jp/

運営会社
アーキビジョン株式会社
https://archvision.jp/

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